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21年春に移住。在住歴はまだ浅いですが、好奇心旺盛な私の紹介するスイスワールドをお楽しみください!

【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 4 攻略法

前回はLesen Teil3解説の記事で、Übungtest1の解説をしました。
今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法
  10. Lesen(読解)Lesen Teil 3 攻略法
  11. Lesen(読解)Lesen Teil 3 解説
  12. Lesen(読解)Lesen Teil 4 攻略法←今回の内容!

今回はLesen Teil 4のSprachbausteineの勉強方法やコツについて話します。
この問題は文法と語彙の問題であるので、Übungstest1 Teil 4の解説は本ブログでは行いません。
telc C1 HochschuleのLesenに関する記事はこれで最後になります。

15分以内に解く

このTeil4を15分以内にスラスラ解けるようになると、他の問題に時間をかけられるので有利です。
なぜスピードが大切かと言うと、ほぼ文法知識の問題なので、他の問題のように考えても答えが見つかる問題は少ないからです。
このことから、問題を沢山解いて速く解けるようになることが大切です。
空欄を見た際に、どの部分をヒントに答えを探せばいいかを直感で分かるようになるのが理想です。

1. 勉強方法

1.1. 自己分析の方法

点数が取れない場合は以下の2つの理由が考えられます。
弱点を補うような勉強方法をすれば、効率的に勉強ができます。
一度問題を解いてみて、間違えた部分はなぜ解けなかったのかを分析し、自分がどちらのパターンであるかを確認してみましょう。

1.2. 語彙力不足
→知らない語ばかりで選べない

1.3. 問題形式に慣れていない
→答えを見れば知っている語だったが間違えてしまった

1.2. 語彙力不足

1.2.1. テストを意識してドイツ語を読む

Sprachbausteineを解くための語の知識が足りないようであれば、教科書やニュースなど、ドイツ語の文章を沢山読みましょう。
勿論、ただ単に読んでいるだけではレベルは上がりません。

Sprachbausteineを重点に置いて読む場合、よく空欄部分になるような前置詞や接続詞などを見つけたら、なぜこの語が来るのかを考えながら読むことが必要です。
これに慣れていくと、答えを探すときににいちいち考えなくても感覚で選べるようになります。

1.2.2. Schriftspracheに特化した本

Schriftspracheで出てくるような語が解けない場合は、この本をおすすめします。

Übungen zum Wortschatz der deutschen Schriftsprache

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特にSprachbausteineと関連のある語が勉強できる章は以下の通りです。

Ⅳ.5 Grund, Folge, Ursache, Wirkung
Ⅳ.7 Feste Verbindungen
Ⅵ.3 Verben mit präpositionalem Objekt

この本で習った知識は、SprachbausteineだけでなくLesenの他の文章を読む時にも使えます。
またSchreibenではC1レベル相応の語を使いながら書けるようになるので、とても便利な問題集です。

この本については別の記事使った問題集とレビュー(2/2)の4.2. Deutsch als Fremdsprache Übung zum Wortschatz der deutschen Schriftsprache で詳しく説明しています。

1.3. 問題形式に慣れる

1.3.1. Sprachbausteine Deutsch C1

Quellbild anzeigen

Sprachbausteineが合計12回分も練習できる本なので、問題形式に慣れたい人にはこの本がお勧めです。
私はこの本を一周することによって、空欄部分の答えの探し方に慣れることができました。
問題数は本番のテストと同じなので、毎回時間を測って15分以内で解くようにしましょう。
巻末には答えのみで、解説はありません。

Amazonのサイトからプレビューが見られるようになっています。

2. 問題を解くコツ

2.1. Teil 4から解き始める

私はテストを解くときは、毎回Teil4から始めるようにしていました。
文章をスラスラと読んでいくものなので、他の長文を読む前に脳を読解モードに切り替えることができるからです。

2.2. 内容を理解できる速度で

文法の知識を問うような問題は、文章の中身が頭に入っていなくても解けないわけではありません。
しかし語彙の問題は、文章の内容を理解していた方が、より迅速で正確な答えが選べるようになります。

このことから、できるだけ内容を理解しながら、読むように心がけましょう。
しかし、この問題は内容の理解度を問うものではないことから、細かく読みすぎて読むのに時間をかけすぎないように注意する必要があります。

2.3. 文章を読みながら答えを選ぶ

私は文章を読みながら答えを選んでいましたが、読みながら答えを選んだのは選択肢を見ずに空欄が思いついたものや、選択肢を見てすぐに選べるものだけに限定していました。

文章を読んでいる途中で、答えを選ぶ為に長い間読むのを中断すると、今まで読んできた本文の内容を忘れてしまうからです。
また、空欄部が簡単にわかるものだけ選びながら進めると、自分の中で「問題が簡単だ、スラスラ解ける」と勝手に思い込み始めるので、なぜか調子が良くなる気がするからです。

つまり、読んでいて空欄部に当てはまる語をパッと選べずに、答えを探すのに時間がかかりそうだなと感じたら、すぐに飛ばして後から解くようにします。

2.4. 答えは選ぶのではなく、思い浮かべる

空欄に当てはまる語が直感で頭の中にあっても、選択肢を見ることによって混乱して誤った答えを選んでしまう可能性があります。
このことから、文章を読んでいて(選択肢を見ずに)空欄の語が頭に浮かんだ場合は、頭に浮かんだ語が選択肢にあるか確認をします。

もしこれで頭に浮かんだ語が選択肢にある場合は、正解の可能性が高いです。
もし選択肢になかった場合は、選択肢から選ぶようにしましょう。

このように直感で解けるようになるためにも、沢山ドイツ語の文章を読んで多くの語の使い方に慣れる必要があります。

2.5. 選択肢のダミーのパターン

ダミーは基本的に以下の2つの形式のものがあります。

A.文法的に誤っているもの
B.意味的に誤っているもの

問いによってはダミーがAかBどちらかで作られていたり、AとBの両方のダミーが混ざっている場合があります。

AとB両方のダミーが混ざっている中から答えを選ぶ場合は、A文法的に誤っているものを消去してから、B意味的に誤っているものを消去して答えを選ぶ方法がおすすめです。

文法はルールなので、ルールに当てはまらないものは当てはまりません。
その後に、空欄の周りと意味的に合いそうなものを選ぶようにすると、スムーズに答えが選べます。

2.6. 語の組み合わせを考慮

複数の語が正しい順番で書かれているものを選ぶ問題は、文法の知識が問われているものが多いです。
この場合は、以下の2つの基準で考えて、合わないものから消去して答えを選びます。
A. この語の後には、必ずこの語が来る
B. この語とこの語はセットなので、この間に別の語は入らない

3. 覚えておきたい語や文法

私は一部の語句や文法は覚えているつもりでも、テスト勉強中に時々忘れてしまったり内容を整理する必要がありました。
私がテスト勉強中にまとめた内容をここで紹介します。

中には以下の項目が選択肢に当てはまる訳ではありませんが、空欄を含む文章の構成を理解する為に必要だったものも含まれています。

前置詞 gemäss, nach, laut, zufolge

以下の前置詞は頻出です。
このような前置詞の中から選ぶ問題の場合、意味を覚えているだけでは選べません。
前置詞の後に来る格だけでなく、名詞の前に来るのか後に来るのも分かっている前提の問題が出ます。
gemäss 3: gemäss dem Befehl
nach 3: nach der Angabe
laut 2/3: laut heutiger Zeitung
2/3 zufolge: der heutigen Zeitung zufolge

Übungstest 1の問い35にも、このような語の知識を問う問題があります。
しかしこの問題の場合は、選択肢にあるnachもzufolgeの語順も正しいことから、答えを選ぶには別の部分に注目する必要があります。

Jedes zweite   34   in Deutschland zur Welt gekommenen Babys wird   35    der Forscher 102 Jahre alt, in Japan sogar 107 Jahre.

35 a Angaben zufolge 
     b folgenden Angaben
     c nach Angaben
     d nach folgenden Angaben

telc C1 Hochschule Übungstest 1 より抜粋)

dennとda

どちらも理由を説明するときに用いられる接続詞ですが、接続詞の語の順番が異なります。

・da
Sie hat die Prüfung bestanden, da hat sie fleissig gelernt.

・denn
Sie hat die Prüfung bestanden, denn sie fleissig gelernt hat.

受動態の表現方法

受け身の内容の場合、werden+過去分詞以外にも以下のような語を用いて表現します。

・bekommen/erhalten+過去分詞
Sie hat die CD geschenkt bekommen.
Sie hat die CD geschenkt erhalten.

・sein+zu+動詞の原形
Die Grundrechte sind zu beobachten.

・sich lassen= können +受動態
Der Wagen sst sich reparieren.
Der Wagen kann repariert werden.

wennの省略

Wennが省略する場合は、以下のように語の順序が変わります。

・Wenn ich dabei gewesen wäre, könnte ich dir helfen.
Wäre ich dabai gewesen, könnte ich dir helfen.

Übungstest 1の問い30にも、このような文法知識を問う問題があります。

  30  zum längeren Leben jedoch unvermindert an, werden die meisten seit 31 sogar 
ihren 100.

30 a Dauert der Trend
     b Dauert ein Trend
     c Der Trend dauert 
     d Ein Trend dauert

telc C1 Hochschule Übungstest 1 より抜粋)

接続法一式

これはtelcの大好物の1つです。

Teil 4の問題を解いていると、必ずと言っても毎回接続法一式が出てきます。

しかし文章を読みながら「これは接続法一式が当てはまるのか?」といちいち考えるのは鬱陶しいです。

このことから、選択肢に動詞の語末が"e"で終わっているものがある場合は、「接続法一式の文章かもしれない」と疑い、接続法一式の文章なのかを確認する癖をつけるようにしましょう。

簡単な見分け方は以下の2つの方法です。

A. 人名や研究機関などの固有名詞が周りにあるか
B. 前後の文に接続法一式で書かれている文章があるか

Einfach zum Studium!にも、このような文法の知識を問う問題があります。

Ein besseren Beweis für die internationale Anziehungskraft unserer Hochschulen   23   es kaum, meinte die Bundesbildungsministerin.

30 a gab
     b geben
     c gebe
     d gegeben

Einfach zum Studium! 153ページより抜粋)

 

これでLesenの全Teilの内容が終了しました。
次の記事ではHörenの攻略方法を紹介していきます。

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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 3 解説

前回はLesen Teil3の攻略方法の記事で、3つの選択肢の見分け方について詳しく説明しました。
今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法
  10. Lesen(読解)Lesen Teil 3 攻略法
  11. Lesen(読解)Lesen Teil 3 解説←今回の内容!

今回は、(10ページ以降)で無料で公開されているtelc C1 HochschuleのÜbungstest1のLesen Teil 3の解説します。

13. (f)

13 Immersion ist eine Methode zur Förderung der zweiten Muttersprache. 
Immersionは第二母国語の習得を助成する方法である)

2段落目の2行目に"wie eine zweite Muttersprache"とあり、問い13の"zweiten Muttersprache"と一致しそうなので注目します。

"Ohne Schulunterricht beherrschen sie diese später wie eine zweite Muttersprache."(Immersionにより、子供は学校の授業を受けなくてもsieを第二母国語のように習得できる)

sieの指す内容を確認するために1行目を見ると、"Mit Immersion tauchen Kinder schon im Alter von zwei bis sechs Jahren in Fremdsprachen ein."とあります。 

このことから1行目と2行目の内容を合わせるとImmersionにより、子供は学校の授業を受けなくても外国語を第二母国語のように習得できる」という意味になります。
これに対して問い13では、「zweiten Muttersprache“を習得する」と言い切っています。
本文には"wie eine zweite Muttersprache"とあることから、これは「第二母国語が取得できる」と言う意味ではなく、「外国語が第二母国語のように習得できる」のです。

このことから"zweiten Muttersprache"の前の部分に"wie"を追加するだけで済みます。(厳密にいうと文法上は正しくないですが)
"13 Immersion ist eine Methode zur Förderung wie der zweiten Muttersprache."

つまり「救いようのある間違え」と判断してfalsch(f)になります。 

14. (-)

14 Die Kinder singen in dem norddeutschen Kindergarten auch deutsche Lieder. 
(北ドイツの託児所の子供はドイツ語でも歌を歌う)

3段落目の4行目~5行目にNorden Deutschlandとあり、問い14の"norddeutschen Kindergarten"と一致しそうなので注目します。

"Man könnte meinen, man sei einige hundert Kilometer weiter westlich auf den britischen Inseln gelandet, doch wir befinden uns im Norden Deutschlands, in der Kindertagesstätte der Arbeiterwohlfahrt in Altenholz bei Kiel. "(数百キロ西側にあるイギリスにいるかと感じてしまうが、実はここは北ドイツのKielAltenholzにある労働者福利厚生組合の託児施設である)

"Mit Leichtigkeit singen die Kinder den Liedtext in englischer Sprache, die eigentlich eine Fremdsprache für sie ist."(本来は外国語である英語で、子供たちはたやすく英語の歌詞で歌っている)とあります。 

以上の内容を簡単にまとめると、北ドイツの託児所で子供たちは外国語である英語で簡単に歌えるという内容があることが分かります。 

この後を読み進めても北ドイツの託児所で子供が(英語だけでなく)ドイツ語でも(問いにある"auch")歌を歌っている記述はありません。 

ドイツ語の歌を歌うという記述自体ありませんし、英語以外の他の言語でも(問いにある"auch")歌っている記述もありません。

つまり"deutsche"の部分を修正しようにも、英語以外で歌っている言語がないので、「英語以外の〇〇語で歌っている」という問いの内容を修正しようがありません。

このことから、「救いようのないの間違え」ということでgar nicht in Text enthalten (-)になります。 

15. (r)

15 Die Immersionsmethode funktioniert anders als der Sprachunterricht in der Schule

(Immersionの方法は学校の語学の授業と異なって機能する)

4段落目の4行目以降に"wie in der Schule"とあり、問い15の"in der Schule"と一致しそうなので注目します。

"Man eignet sich die Sprache ganz eigenständig an und wird nicht korrigiert oder verbessert wie in der Schule," ( (immersionでは)子供は言語を完全に自主的に習得しており、学校のように誤りを訂正されない)と書かれています。

この部分から学校とImmersionは以下のように異なっていることがわかります。 

・学校=言語の誤りを訂正する 
・Immersion=言語の誤りを訂正しない

このことから問15の「Immersionの方法が学校の言語の授業と異なる」は、文章に書いている内容と合致するので、richtig(r)となります。 

16. (-)

16 In deutschen Kitas wird immer mehr Englisch unterrichtet. 

ドイツの託児所では常に英語の授業が増えている)

このような記述は本文には見当たりません。 

また今まで読んできた内容を振り返ってみると、託児所Immersionをやっており、Immersionは学校と違って授業を通して行われないとあります。
つまり、問い16の「託児所で英語の授業が行われている」という部分からも、gar nicht in Text enthalten (-)とも考えられます。 

私はこのように本文に書かれてないであろう問いに遭遇した時は、そのまま飛ばして次の問いを解きます。
問いを全て解き終わってから、再度問い16と18の内容が見つかった間の部分を読み返し、見つからない場合に(-)と解答するようにしています。

17. (f)

17 Einsprachig aufgewachsenen Kindern fällt es auch nach vielen Wochen schwer, Englisch zu verstehen. (1か国語で育った子供は、何週間経っても英語を理解するのが難しい)

6段落目の6行目に"Andere Kinder, für die das neu ist,"とあり、問い17の"Einsprachig aufgewachsenen Kindern"と一致しそうなので注目します。

Andere Kinder, für die das neu ist, orientieren sich erst an den deutsch sprachigen Mitarbeitern.“(英語が初めての子供は最初はドイツ語を話す保育士のもとで生活する)

Nach drei Wochen sei in dieser Hinsicht jedoch schon kein Unterschied mehr zwischen den Kindern festzustellen und nach maximal sechs Wochen verstünden die Kinder alles, was ihnen gesagt werde."英語が初めての子供も3週間後には、英語に慣れている子供とほとんど違いが見えなくなり、最大でも6週間以内に(英語が初めての)子供はほぼ言われたことを理解できるようになる)

本文に"Nach drei Wochen sei in dieser Hinsicht..."のところに、「ドイツ語だけで育った子供は3週間でほぼ違いが見えなくなり、6週間以内に英語で言われたことが理解できる」と書かれていることから、問い17の"schwerfallen"の語の後にnichtを付ければ修正可能です。
"17 Einsprachig aufgewachsenen Kindern fällt es auch nach vielen Wochen schwer nicht, Englisch zu verstehen."

このことから「救いようのある間違い」ということで、falsch(f)になります。 

18. (-)

18 Die Immersionsmethode wird von der EU auch für Erwachsene empfohlen.EUはImmersionの方法を大人にも推奨している)

8段落目の5行目に"EU"とあり、問い18の"EU"と一致しそうなので注目します。

"Nur mit der Immersionsmethode lassen sich die Ziele der EU, die ja die Dreisprachigkeit fordert, erreichen."EUの目標である3か国語の要求は、Immersionの方法によってのみ到達されうる)
それ以外にの部分にEUについて書かれている内容がないので、この部分が問い18と一致するかを確認します。
本文の内容と随分ずれており、訂正できないので「救いようのない誤り」(-)であると判断できます。 

19. (f)

19 Die Kinder der Kita Altenholz müssen alle Englisch lernen.

(AltenholzのKitaの子供は全員英語を学ばなければならない)

こういう“alle“などの極端な単語が出てきたときは要注意です。
本文の内容を極端に言い換えて、問いの文章を作ることがよくあるからです。

9段落目の2行目に"Sie lernen die englische Sprache..."とあり、問い19の"Englisch lernen"と一致しそうなので注目します。

"Sie lernen die englische Sprache spielerisch kennen und entscheiden selbst, wie viel Englisch sie sich aneignen und ob sie sich lieber an den deutschen oder englischen Pädagogen orientieren wollen."(子供は遊びを通して英語を知り、自分でどれくらいの程度英語に浸りたいか、またはドイツ語を話す保育士か英語を話す保育士のどちらが良いかを選ぶ)

この部分から、子供は英語を学ぶことが強制されていないことが分かります。
このことから、"alle"の前に"nicht"を加えると修正できます。
"19 Die Kinder der Kita Altenholz müssen
nicht alle Englisch lernen."

つまり、「救いようのある間違え」であることから、falsch(f)であると判断できます。 

20. (r)

20 Die Immersionsmethode vermittelt auch interkulturelle Kompetenz.(Immersionの方法で異文化能力学べる)

9段落目3列目に"interkulturelle Kompetenz"とあり、問い20の"interkulturelle Kompetenz"と一致しそうなので注目します。
"
Bilinguale Kita- und Schulprojekte zeigen auch, dass damit die interkulturelle Kompetenz gestärkt wird."(バイリンガル託児所や学校のプロジェクトによって異文化能力が強まることを明らかにしている)

本文の内容と一致していることから、「一致する」(r)であると判断ができます。 

21. (f)

21 Jeden Morgen singen die Kinder ein englischsprachiges Lied. (毎朝子供たちは英語の歌を歌う)

10段落目1列目に"Gesangseinlagen"とあり、問い21の"englischsprachiges Lied"と一致しそうなので注目します。

"Um halb zehn versammeln sich dann alle zum „morning circle“. Im täglichen Wechsel bereitet jede der fünf Gruppen Gesangseinlagen, Theateraufführungen und Geburtstagsfeiern vor. Und meistens wird dann Englisch gesprochen."(九時半に子供が全員朝のサークルに集まる。日替わりで5つのグループがそれぞれ歌や演劇、誕生日会のを準備する。ほとんど英語で話される。)

本文の内容から、英語の歌を歌うのは日替わりのグループに当たった子供だけなので、問いの"jeden morgen"の部分が本文と一致しないことが分かります。
このことから"jeden morgen"の前に"nicht"を追加すれば修正可能です。
"21 Nicht Jeden Morgen singen die Kinder ein englischsprachiges Lied."

つまり「救いようのある間違え」ということで「一致しない」(f)であると判断ができます。

22. (-)

22 Studien zeigen, dass das Erlernen einer Fremdsprache auch später noch auf muttersprachlichem Niveau möglich ist. (後になってからも外国語の習得で母国語レベルまでに到達できると研究結果がある)

11段落目の1行目に"Fremdsprachenerwerb"とあり、問い22の"Erlernen einer Fremdsprache"と一致しそうなので注目します。

"Einige Hirnforscher meinen, dass die ersten vier Lebensjahre für den Fremdsprachenerwerb entscheidend seien. Aber dies ist nicht die Mehrheitsmeinung, und es ist auch zu einseitig." (いくつかの脳科学者は4歳までの間に外国語の習得が決定づけられると意見を言っている。しかしこれは多数の意見ではなく、またとても偏っている。)

"Es wird der Eindruck erweckt, dass man eine Fremdsprache nur dann erfolgreich erlernen kann, wenn dies während der ersten drei bis vier Lebensjahre einsetzt. Das ist falsch." (このような意見は人間が3歳から4歳の間に外国語に浸った際にのみ成功的に外国語を習得できるという印象を与える。これは誤っている。)
一見すると、「外国語の習得に成功できるのは、3~4歳の間に限られているわけではない」という本文と合っているように見えます。

しかし、問い22の最初に"Studien zeigen,"(研究成果がある)とあるのに注目します。
本文には、大きくなってからも外国語の習得で成功できることについて研究結果が出ていると書いておらず、筆者が"das ist falsch"と書いてあるだけので、一致しません。

このことから「救いようのない間違え」 ということで(-)であると判断することができます。

23. (f)

23 Wenn man als Kleinkind eine Fremdsprache lernt, macht man in der Muttersprache weniger Fortschritte. (子供のころから外国語を学ぶと、母国語の習得が鈍くなる)

12段落目の1行目に"leidet das Deutsche keineswegs."とあり、問い23の"weniger Fortschritte"と一致しそうなので注目します。
"Aus linguistischer Perspektive hat das Projekt in Altenholz gezeigt, dass das Englische hervorragend gelernt wird. Gleichzeitig leidet das Deutsche keineswegs."言語学的な観点から見ると、Altenholzのプロジェクトでは子供は英語を卓越したレベルで習得したと証明した。同時にドイツ語が問題になることは全くない)

このことから、本文には子供のころから外国語である英語を学ぶことには問題ないとあることから、“weniger Fortschritte“の後ろに"nicht"をつければ本文の意味と合います。
"23 Wenn man als Kleinkind eine Fremdsprache lernt, macht man in der Muttersprache weniger Fortschritte nicht."

このことから「救いようのある間違え」ということとで"f"であると判断できます。

24. (b)

全体を踏まえた内容を表しているものを選ぶ必要があります。
中には間違ってはいないものもあるので、最終的には選択肢同士を比較して「どちらがより適切であるか」を基準に選ぶ必要があります。

(a) Fremdsprachenunterricht in deutschen Kindergärten
問い16でも説明しましたが、Immersionは授業の形式をとらないことから"Fremdsprachenunterricht"の部分が本文と一致しないので当てはまりません。

(b) „Sprachbad“ im Kindergarten
2段落目1行目に"immersion"の説明で"eintauchen"と語を用いていることからも、(b)にある"Sprachbad"は、"immersion"を比喩しているものであると分かります。

本文の全体で北ドイツの託児所でどのような方法で"immersion"が行われ、効果が見られるかなどについて書かれていることから、(b)が題名として一番適切であると考えることができます。

(c)  Der Begriff der Immersion

"der Begriff"の部分が引っかかります。
日本語に訳すと「概念」とは「物事の概括的な意味内容」(デジタル大辞泉)です。

つまり、本文で「概念」を指す部分は2段落目の1行目と2行目のみです。
"Mit Immersion tauchen Kinder schon im Alter von zwei bis sechs Jahren in Fremdsprachen ein. Ohne Schulunterricht beherrschen sie diese später wie eine zweite Muttersprache."

題名自体が間違っているという訳ではありません。
しかし、全体を踏まえてこの2文のみを指すような題名(c)は、(b)と比べると題名には適していないと考えることができます。

 

次の記事ではLesen Teil 4(Sprachbausteine)についてです。Übungstest1の解説をしていきます。

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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 3 攻略法

前回はLesen Teil 2の攻略方法 を説明しました。
今回はTeil3の解説をしようと思いましたが、先に答えを選ぶ基準について説明したいので、本記事では攻略方法を説明します。

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法
  10. Lesen(読解)Lesen Teil 3 攻略法←今回の内容!
  11. Lesen(読解)Lesen Teil 3 解説←次回の内容!

1. 問題の解く手順

Teil3は、本文に対する各問はでrichtig (+)「本文に一致している」、falsch (–)「本文に合致していない」nicht im Text enthalten (x)「本文に記載されていない」の3つの選択肢から選びます。
また、1番最後にある問題は、正しい題名を選ぶものです。

1.1. 問いをスキャニング

本文を読み始める前に問い(13~24)をスキャニングします。

本文を読み始める前に問いをスキャニングすることによって、本文の大まかな内容を想像することができるからです。

スキャニングとは、がっつり読むことでなく、「サラッと目を通すこと」です。
最初に問いをがっつり読んで内容を頭の中に入れてしまうと、その後に本文を読んで問いに答える際、問いには書かれていて本文に書かれていない内容を、本文内にあるものと勘違いしてしまう可能性があるからです。

しかし、最後の題名を選ぶ問題の選択肢は3つともガッツリ読んでも良いと思います。
どれも本文で重要な語として出てくるものばかりだからです。

もし時間に余裕がない場合は題名の3つだけ読んで文章を読み始めるのも良いです。

1.2. 本文を読む

本文で書かれている内容と同じ順番で問いが書かれていることから、本文を読みながら問いを解きましょう。

問いをスキャニングした後は、本文を読み始める際に、まず1つ目の問いを読んで、内容を頭に入れます。
本文を読み始めて問いの内容が書かれている部分に到達したら、そこでいったんストップします。
問いを再度読み直し、本文と書かれている内容をじっくり比較して正誤判断します。
その際には本文の該当箇所に線を引くか☆をつけて、後で見直しやすいように問題番号を書いておくと良いです。
また問いの答えが(-)や(x)になったものは、合致しない部分に線を引いておくと、後で見直すときになぜその答えを選んだかをいちいち思い出さなくていいので、素早く確認できます。

問いの内容が本文で見当たらない場合は「該当箇所を見逃した」か「本文に記載がない」の2通りが考えられます。

長い間読み進めても出てこないなと思ったら、その際は気にせずに、まずは飛ばして次の問いを読んで、解き進めましょう。

本文を全部読み終わった後、問いの該当箇所が見つからなかったものの答えをもう一度探します。
見つからなかった問いの1つ前と後ろの間を読み直して、内容を探します。
(答えが書いてある箇所を本文にメモしておくと、このような時に便利です。)

1.3. 題名を選ぶ

題名は一見どれも正しく見えるので、消去法で選んだ方が確実です。

どれも本文で出てきた語を用いた題名が選択肢にあるので、内容をもう一度振り返り本文に書かれている内容ではなく、本文で中心になっている内容を思い出してから選びましょう。

2.問題を解くコツ

私が多くの問題を解いていて身に着けた区別の方法を、これから紹介します。
この基準で考えればすべて正しい答えに導ける保証はできませんが、参考程度に読んでください。

2.1. 3つの選択肢

Teil 3で厄介なのは、B2の時とは異なり、本文に対して「一致する」「一致しない」に加えて「本文に記載されていない」の3項目から選ばなければならないことです。
また、本文では使われていない語を多く使って、問いで言い換えをしていることです。
(本文と同じような表現を用いている問いはない)

つまり以下の2つの区別が重要になります。

・ +と-の区別
どこまでの言い換えを「一致する」と見なして、どこからを「一致しない」と判断するのか
・ -と×区別
どこまでを「一致しない」と見なして、どこからを「本文に記載されていない」と判断するのか

また、本文の細かい部分の理解が問われている問題が多いので、問いを読み直さずに本文の該当箇所を読んだだけで正誤判断をするのは極めて危険です。

本文の該当箇所を見つけたら、もう一度問いを読み直して、本文と問いの内容を細部まで比較しながら答えを選ぶことが大切です。

2.2. +と-の区別

どこまでの言い換えを「一致する」と見なして、どこからを「一致しない」と判断するのかの基準を説明します。

問いは、本文と全く同じ表現や語を用いて書いているわけではないので、本文と「完全に一致しない」ことを理由に「一致しない」を選択すると不正解になってしまいます。

もし「一致する」と「一致しない」で迷ってしまった場合は、以下に紹介する基準で考えると分かりやすくなるかもしれません。

①本文と比べて逆の意味になっていないか
②本文と比べて程度が大幅に変わっていないか(大袈裟に書かれていないか)

そして+の確証が欲しい時には、
③問題文にnichtを付け加えて、ちゃんと本文と矛盾する内容になるか

①本文と比べて逆の意味になっていないか

以下の文章を例に考えてみます。

本文「ベルリンは過去30年で転出者の数が転入者を下回った」(増えた)
問い「ベルリンの人口が過去30年で減少した

転出者が転入者を下回るということは、ベルリンを出て行った数よりも入ってきた数が多いので人口が増えたのかと想像がつきます。

「①本文と比べて逆の意味になっていないか」の基準で考えると、本文では増加したのに問題文では減少した逆の意味になっているので、これは「一致しない(-)」であることが分かります。

②本文と比べて程度が大幅に変わっていないか

以下の文章を例に考えてみます。

本文「彼の案には賛成者数が反対者数よりも若干多かった

問い「参加者数のほぼ全員が彼の意見に賛成した

このような内容の場合、本文も問題文も「賛成者が反対者よりも多かった」という部分は共通していますが、賛成者数の度合いが異なることが分かります。

極端な数字で例えてみると、

「賛成者数が反対者数よりも若干多かった」=51:49
「参加者数のほぼ全員が彼の意見に賛成した」=99:1 という感じです。

つまり、本文に比べて問いの内容は、程度が大きく変わっているのでこれは「一致しない」に当てはめることができます。

③(+の確信が欲しいとき)問いに"nicht"をつけて読んでみる

中には本文の内容が問いで言い換えられすぎて、選択に困るような意地悪な問題もあります。
少し複雑ですが、本当に-ではなく+だという確信が欲しい場合に使える方法です。

本文「ベルリンは過去30年で転出者の数が転入者を下回った」(増えた)
問い「2022年のドイツの首都の人口は、1992年の時に比べて増加した」

問いに"nicht"を付けて読んでみます。
「2022年のドイツの首都の人口は、1992年の時に比べてnicht 増加した→減少した」つまり、nichtをつけると人口が減少したという内容になります。

問いにnichtを付けて「減少した」とすると、本文の「増えた」内容と矛盾した(反対の意味)内容になってしまうので、やはり-ではなく+に合っているだろうと確信できます。

2.3. -と×の区別

どこまでを「一致しない」と見なして、どこからを「本文に記載されていない」と判断するのかの区別方法について紹介します。

「本文に記載されていない」といっていても、結局は似たような内容が本文に書かれていることから、「一致しない」とを見分けるのが難しいのです。
ここでの見分ける基準は「本文と内容を一致させるのに、軽い修正で済むか済まないか」です。
つまり、問題文が本文と一致しない度合で判断をするのです。

・-の判断基準
問題文の1~2つの単語を言い換えるだけや、単に逆の意味になっているだけ、またどこかにnichtを付け加えるだけの軽い修正で済む=一部修正で済むもの(私はこれを救いようのある間違えと名付けています笑)

・×の判断基準
問題文の2語以上の大部分を修正しなければならない
(私はこれを「救いようのな間違え」と名付けています笑)
例えば、問いの主語と動詞が本文に書かれているようなものでも、それ以外の大部分が本文と合わない場合は大幅な修正が必要であることから×になります。

Teil3は問題形式が特殊なことから、何度も問題を解いて正しい選択肢を選ぶ感覚に慣れていくしかないと思います。
また問題を解いた後は数日後かに問題を見直して、答えになる根拠の部分を辿りながら再確認することによって、答えを選ぶまでの手順に慣れることができます。

2.4. 極端な表現に注意

中には問いで極端な表現が使われているものがあります。
このようなものは「一致しない」の問いにするために、本文の内容を極端にしているだけの可能性があるので、ラッキー問題かもしれません。
以下のような表現が問いに出てきたら注目して、程度が本文と変わっていないか確認しましょう。

2.4.1. 否定

問いで"keine""nichts","nie","niemals","keineswegs"など「1つもない/1度もない」のような表現で書かれているものを指します。
このような語を見つけた場合は、本文を確認して本当に1つもないか、"wenig"や"nicht so viel"などと書かれていないかを確認します。

2.4.2. 形容詞

問いで"alle","jeder","manche"など「全員」や「多くの人」などの表現で書かれているものを指します。
このような語を見つけた場合は、本文を確認して本当に全員や大人数を指して説明しているのか、"einige"などと書かれていないかを確認します。

また問いに"selbstverständlich", "offensichtlich", "klar"や"deutlich"など「明らかだ」と強調している部分にも注意です。
このような語が本文で"möglich"や"vielleicht","können"などの程度を弱める表現で書かれている場合は、本文と一致していないことになるからです。

3. 自習でのコツ

3.1. 不一致部分をマーク

問題の解き方でも不一致部分には印をつけるように説明しましたが、家で問題を解くときも是非(-)や(x)になったものは、根拠の部分に印をつけておくようにしてください。

答え合わせをして間違っていた場合、解説を読んで間違えた原因を分析できるようにするためです。
Teil3で間違える場合、以下の2つの原因が考えられます。

A. 本文や問いがちゃんと読めていなかった
B. 本文や問いが読めていたのに、正しい選択肢が選べていなかった

A.の場合は、読解力が不足していることから、読解の練習が必要です。

B.の場合は、3つの選択肢の違いをちゃんと理解して、正しい選択肢の選び方を身に着ける必要があります。
特にこのTeil3の問題は、3つの選択肢から選ぶという特殊な問題形式であることから、文章がちゃんと読めても、3つの判断基準が身についていないと、正しい答えが選べないことがあるからです。

以上のように、答えが間違っている場合は、自分がAとBのどちらの理由で間違えたのかを分析し、それに応じて勉強計画を立てる必要があります。

3.2. 復習方法

私は問題集を解いていて、解説を読んでもイマイチ答えの理由に納得できない場面もありました。
これはもうしょうがないです・・・。
しかし実際のテストは、問題集に比べて選択肢が選びやすく感じたので、1つの問題あたり1個か2個くらい納得ができないものがあっても気にしなくて大丈夫です。

このことから、解説を何度も読んでもどうしても理解できないものは潔く諦めて、復習する際は理解して納得した問いのみを読み直して、答えを導くまでの手順を確認するので十分だと思います。

 

次の記事では実際に今回説明した基準で、Übungstest 1のTeil3の問題を解きながら解説していきます。

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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 2 攻略法

前回はLesen Teil2の問題解説をしました。
今回はLesen Teil2の攻略方法を説明します。

今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法今回の内容!

特に、Teil2の問題が解けずに悩んでいる方は、私のアドバイスを参考に意識的に文章を読むようにすると、答えが見つけやすくなるかもしれません。

1. 問題の進め方

①問いを読んで、横にどの項目か日本語で訳を書く(警告、批判、皮肉・・・など) 

この部分は、問題を解くにあたって何回も見直すことになります。
このことから、日本語でパッと読めたほうが楽で効率が良くなるので、私は横に日本語をメモして進めました。

②段落を1つずつ読み、問いに当てはまりそうな部分に☆マークをつけて選択肢をメモする 

問いに該当しそうな部分が出てきたら、必ずその部分に線を引いて目立つように☆マークなどをつけます。
後で内容を確認したくなった際に(複数の段落が候補に挙がった際など)、1から段落を読まずに該当部分のみを素早く見直せるようにするためです。

ここで大切なことは、一瞬でもピンときたものは、自信がなくてもできるだけ☆をつけておきましょう。
迷って何もメモをしないまま読み進め、結局どの段落の候補もないまま読み終わった場合、また1から読み直すことから時間が無駄になってしまうからです。
また一瞬の迷いで、正しい段落が正解に見えないと判断して除外してしまうこともあるからです。

理想は、ピンポイントで正しい段落を1つだけ選べることです。
しかし、私は当時そこまで高い読解力と自信がなかったので、できるだけ候補を挙げていく方法で進めました。
最終的にいくつかの候補から答えを選んだ方が、ピンポイントで1つ選ぶよりも自分の答えに確信が持てましたし、見直しの際も☆の部分を再度比較するだけで済んだので楽でした。

③1つの問いに対して複数の候補がある場合、最終選考をする
1つの問い対して複数の段落が候補にある場合、ここでもう一度問いの文章を読み直します。
問題に対して複数の段落が候補にある場合、問題文を再度読みながら段落の該当部分同士を比較して答えを選びます。
私は何度も複数の段落候補から正解を選ばなければならない場面に遭遇しました。
問題文と段落の該当部分のみを見比べるのではなく、該当部同士を比較してどちらがより問いに近いかを考えると、より答え確信を持った答えを見つけられると思いました。

2. 重要な内容の「合図」

筆者は読者に「注目してほしい場面」では、「特殊な表現」を用いて読者が注目するように仕向けます。

「注目してほしい場面」とは、筆者が意見を述べる時や、読者の頭に入れておいてほしい内容などです。
「特殊な表現」とは、以下に紹介する文法や話法を用いることによって、その他のそこまで重要でない内容と差をつける為に用います。

・話法の助動詞
(können, dürfen, sollen, müssenなど)
・接続法二式
(婉曲表現)
・強調
(sehr, ziemlichなどの副詞)
(nicht nur sondern auchやnicht ...sondernなどの話法)
・疑問文
・""(クオーテーションマーク)
(重要な語を用いる場合や、語を通常とは別の意味で用いる場合)
・否定
(例えば"Es ist eine gute Idee."と書かずに、"Es ist keine schlechte Idee."と書いてあると、何かIdeeに関して引っかかる部分があるのではないかと推測することができます。 )

以上の表現が、必ずしも毎回筆者が注目してほしい内容とは限りません。
しかし、このような表現に気を付けて読むことによって、文中の重要な部分が見つけやすくなります。

またTeil2の問いに当てはまる内容は、このような「合図」の近くに潜んでいることが多いことから、答えが見つけやすくなる利点もあります。
「合図」の箇所に必ずしも答えにつながるようなキーワードが出てくるわけではありませんが、「合図」が見つかった際は、該当段落が問題文のどれかに該当しないか考えながら読みます。

3. 問題に出てくる例

テストで出てくる問いの内容は毎回異なります。
しかし実際にテスト本番で見たものは、既に過去問で何度か見たことがあるようなものばかりでした。
つまり、過去問の演習を通して各問いがどのような文体で、またどのような語を用いて文章内に出てくるかの傾向を掴めるようになることが大切です。

例えば"warnen"「警告する」と"kritisieren"「批判する」はどちらもマイナスな語を用いて表現する内容です。
同じ文章内で警告と批判に関する段落をそれぞれ選ぶ場合、2つの違いを明確にして探し出せるでしょうか?

ここからは私がテスト勉強の時に見てきた問いの内容と、傾向をまとめたものを紹介します。
問題集やテストによっては別の文体で表現される場合もありますので、概要を掴むための参考程度に読んでください。

3.1. Definitionen liefern 定義づけ

何かの語の意味を説明しているようであれば、定義づけになります。
定義を説明するタイミングは、基本的にその語が文中で初登場する時です。
その語が出てくるタイミングにもよりますが、一般的には全体の中でも最初〜真ん中の部分に出てくる可能性が高いです。
定義を説明する際には、語を初登場させる際に""で囲ったり、発案者の名前も一緒に紹介する場合もあります。

よく見られる文体:
・語をクォーテーションマーク("")で囲む
・bezeichnen, heissenなどの動詞

3.2. Zweifeln 疑念

ある事柄に対して疑念を表現する場合、読者に自分の意見と誤解されないためにも、その内容に対して距離を置くような語を使って合図します。

よく見られる文体:
・angeblich(自称の、名目上の)
・scheinen(~のように見える)
・sollen(~という噂である)
・接続法一式(間接話法)

3.3. vermuten 推測

事実や確信の内容を述べる場合は断定的な表現を用いますが、まだ証明されていない内容であったり、筆者が断定として説明したくない場合は「推測」という形で表現しています。
読者に「既に証明された内容」や「筆者の断定」と勘違いされないために、以下のような特定の語を用いて合図します。

よく見られる文体:
・特定の動詞
(scheinen, annehmenなど)
・特定の助動詞
(mögen, könnten, solltenなど)
・特定の副詞(特に確率を表すもの)
(anscheinend, möglicherweise, vielleicht, wahrscheinlichなど)
・特定の形容詞
(denkbar, vorstellbarなど)

3.4. Prognose 予測

将来に起こりうる内容を説明することを指します。
未来のことなので、現在形ではなく未来形で表現します。

よく見られる文体:
・werden(未来形)
・将来を指すような語(in Zukunft, zukünftig)
・具体的な時期を指す語(in 3 Jahren, 21. Jahrhunderts)

3.5. widersprechen 反論

ある事柄に対して反論する際は、筆者の意見と反対の内容を最初に説明してから反論する場合が多いです。

3.6. 警告と批判の違い

警告と批判はどちらもマイナスの語を使うので紛らわしいです。
私は以下のように時制の点から意味を区別しています。

警告:「まだ現時点では起こっていない未来のことに対して、将来起こるべき可能性のあるマイナスな事象もの」(中立的や良い事象については「推測」や「予測」に分類)
批判:「すでに起こっている現在や過去のことに対してマイナス評価をしているもの」

3.7. warnen/Mahnung 警告

現時点ではまだ起こっていないが、将来起こりうる可能性のある悪い事象に対して使います。
また悪い事象に対して使うことから、マイナスな意味の語(stören, bedrohen, Gefahr, Risikoなど)を組み合わせて使います。

場合によってはkönnen+マイナスな語の組み合わせで書かれることもあります。
können(かもしれない)を用いて、まだ起こっていないことを示すためです。

また悪い事象が起こりうる条件を説明する為や、仮定の表現にするためにwennなどの従属接続詞を用いることもあります。

よく見られる文体:
・die Gefahr
・das Risiko, das Wagnis
・マイナスの影響をもたらす語(störenやbedrohenなど)
・können(かもしれない)+マイナスの語
・würden+マイナスの語
・wenn(仮定、条件)

3.8. kritisieren 批判

批判をするということは、物事に対してマイナスの評価をしている部分が当てはまります。
Teil2の問いは毎回"In welchem Abschnitt ... der Author..."(どの段落で筆者は~)と始まっていることから、単に事実が客観的にマイナスな語で表現されているものが当てはまるわけではありません。
筆者の意見としてマイナスな語が使われている部分を選ぶ必要があります。
場合によっては、自分の批判を読者に納得させるために誇張して表現することもあります。

例えば以下の2つの例文をみてみます。
どちらとも「故障」という良くない印象を与えうる語(マイナスの語)を用いています。

1. 車のエンジンが故障している。
2. エンジンが故障しているが、なぜちゃんと点検をしていないのか。

1.はエンジンが故障しているという事実を伝えているだけなので、筆者の立場が必ずしも批判とは限りません。
もしかしたら意識的に故障させることに成功したことを褒めていると考えることもできるからです。

2.は「なぜんちゃんと点検をしないのか」とエンジンが故障している事実に対して批判を述べていることから、批判の内容であると考えられます。

つまり事実を説明しているだけなど、中立的な立場でマイナスな語をつかっているものは当てはまりません。

私は問題演習している時、文章を読みながらその場でパッと自信をもって批判の部分を見つける自信がありませんでした。
このことこから、毎回文章でマイナス表現が出てきたら丸で囲って、全部読み終わってから「筆者の立場としてのマイナス表現」を該当部分同士を見比べて答えを選ぶようにしました。

よく見られる文体:
・マイナスな語を用いた表現
・現在形か未来形
・誇張表現

3.9. polemisieren 攻撃

これには物事に対して攻撃的な表現(マイナスな意味)をしているものが当てはまります。
イメージ的には「悪意のあるような表現」をしているものや、悪いものに例えたり(比喩)しているものです。

この語に当てはまるものはkritisierenと同様に、筆者の立場としてマイナスな語が使われているものになります。
このことから、事実を説明するなど中立的な立場でマイナスな語をつかっているものは当てはまりません。

よく見られる文体:
・マイナスな語を用いた表現

3.10. amüsieren からかう

筆者がからかっている内容なので、特定の事象に対して馬鹿にするような表現が当てはまります。

よく見られる文体:
・馬鹿にするような表現
・疑問形(そんなことも・・・?)

3.11. bedauern 残念がる 

筆者が残念な感情を表現している部分です。

よく見られる文体:

・残念さを表現するような語

(unglücklicherweise, bedaulicherweise, leider, es ist schade, bedauerlich, dass...など)

3.12. ergleichen 比較

比較されているということは、2つの事象について書かれていることが前提になります。
よく見られる文体:

・形容詞の比較形(類似しているものに対して)
・Im Gegensatz(対照のものに対して)
・auf der anderen Seite(対照のものに対して)

3.13. Gründe nennen 理由説明

理由を説明している部分を指します。

よく見られる文体:
・特定の動詞
(auf 4 beruhen, zu 3 führen, zurückzuführen sein auf, auslösen, bedingen, basieren auf )
・特定の副詞
(daher
, deshalb, deswegen)
・特定の前置詞
(wegen,
aufgrund von, infolge)

3.14. Bedingung formulieren 条件説明

条件を提示しながら説明する場合、以下の語を用います。

よく見られる文体:
・wenn(条件)
・auf 4 ankommen(Das kommt darauf an...)
・damit... muss....

3.15. Empfehlung aussprechen 推奨

三者に対して推奨する場合、以下の語を用います。

よく見られる文体:
・sollten
・ratsam(Es wird ratsam, wenn...など)
・主語にwirを用いる

3.16. Mitmenschen appellieren 共感

読者に対して共感を求めている内容なので、読者に一体感を感じさせるために主語に“wir“を用いている場合が多いです。

よく見られる文体:
・主語にwirを用いる

3.17. Hoffnung ausdrücken 希望

希望の話なので、まだ起こっていない将来のことを指します。
könnenなどの話法の助動詞とプラスの内容を組み合わせて、将来に筆者が起こってほしいと思う内容を説明します。

よく見られる文体:

・können(かもしれない)
・werden(未来形)
・hoffentlichなどの副詞
・hoffnungsvollなどの形容詞
・期待する良い結果を説明(多くの場合)

3.18. Ironisieren 皮肉

物事を遠回しに非難するのが皮肉です。
直接的に非難しているのは皮肉ではなく、ただの批判になります。

皮肉を見つけ出す方法は、本来とは逆の意味を伝えている部分を探します。

例えばレストランで店員に「今回は今までで一番美味しくなかった」というのは直接的な批判です。
しかし、「今回は今までで一番美味しかったので、バーテンダーが作ったのかと思った」というのは皮肉です。
通常はバーテンダーは飲み物を作るのがメインの仕事なので、シェフに代わってバーテンダーが作った料理の方が美味しいのは「通常では」あまり考えられない内容です。
しかし敢えて「今まで一番美味しかった料理」を「バーテンダーが作った」と表現することで、皮肉に「食事が美味しくなかったこと」を伝えています。

皮肉を見つける時には、本文の内容とは少し離れた語が使われている部分に注目することです。(ここでは食事ーバーテンダーの組み合わせ)

よく見られる文体:

・本来とは逆の意味での表現
・本文とは関係ない語の使用

3.19. Ereignisse zusammenfassen 出来事

直訳すると「出来事をまとめたもの」と言う意味です。
つまり、ただ単に結果が書いてあるだけでなく、どのような状態からどうなったかなどの経緯が書いてあるものが当てはまります。

よく見られる文体:

・時系列で結果までの流れが書かれている
・順序立てて説明する際に使われる副詞
(zuerst, dann , danach, schliesslichなど)

3.20. fremde Einschätzung 他人の意見

他人の評価や意見を引用している段落を探します。
他人の評価などを引用する際、基本的には発言者の名前も書きます。
このことから、本文内で第3者の名前などが登場する部分を探すと見つけやすいです。

4.1 ポジティブ/ネガティブな語

今回の説明で何度も「ポジティブ」や「ネガティブ」という説明をしました。
以下に私が今までの文章で見てきた、それぞれに当てはまる形容詞を紹介します。
このような語を見たら「ポジティブ/ネガティブな表現が使われている!」とピンとくるようになると、問題を解くにあたって便利です。
Schreibenで"gut"や"schlecht"だけでなく、以下のような形容詞も使えるようになると、語彙力の評価ポイントを上げられるようになります。

4.1.1. ポジティブな形容詞

vorteilhaft, vielversprechend, günstig, förderlich, aussichtsreich, herrlich, sinnvoll, prblemlos・・・など

4.1.2. ネガティブな形容詞

problematisch, ungünstig, nachteilig, gefährlich, risikoreich, bedrohlich, schwierig, drastisch・・・など

以上がtelcの公式ホームページで見られる模擬試験(Übungstest 1)Lesen Teil 2の攻略方法です。

紹介した内容は一例なので、必ずしもこのような文体で書かれるとは限りません。
本記事の内容は参考程度にしておいてください。
次回は「Teil 3の解説」を紹介します。

ドイツ語に関する記事のみを見たい場合はこちらからアクセスしてみてください。

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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 2 解説

前回は2つの記事に渡ってLesen Teil1の解説攻略法を紹介しました。

今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説←今回の内容!
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法←次回の内容!

今回は、telcのホームページ(10ページ以降)で無料で公開されているtelc C1 HochschuleのÜbungstest1のLesen Teil 2の解説します。
そして次の記事でTeil 2の解き方のコツを説明します。

1. 問題の進め方

詳しい内容は次の記事で紹介しますので、ここでは大まかな流れのみにしておきます。

①問いを読んで、横にどの内容か日本語で簡潔にメモ(警告、批判、皮肉・・・など) 

段落を1つずつ読み、問いに当てはまりそうな部分にマークをして問いの番号をメモ 

③全段落読み終わったら、1つの問いに対して複数の候補がある場合、候補同士を比較して正解を選ぶ

2. 問いの内容を確認

まずは問題の内容を確認して、大まかな訳を日本語で書きます。
問題を解くにあたって何回も見直すことになるので、日本語でパッと読めたほうが楽ですし、最終的に効率が良いからです。

7 drückt sich der Autor polemisch aus?
→攻撃的
8 gibt der Autor eine Empfehlung
→推奨
9 gibt der Autor eine fremde Einschätzung wieder?
→他人の評価/意見
10 möchte der Autor zur Belustigung beitragen?
→面白がる
11 spricht der Autor eine Warnung aus?
→警告
12 stellt der Autor eine Prognose?
→予測

3. 各問の解説

それでは各問の解説を見ていきます。

3.1. 7-a

7 drückt sich der Autor polemisch aus?

攻撃的な表現が使われている段落を探します。

"Der Zeitzeuge ist der natürliche Feind des Historikers, so könnte man es überspitzt und etwas bissig formulieren. Daher ist er in geschichtswissenschaftlichen Veranstaltungen nicht unbedingt ein gerngesehener Gast."(段落aの6行目以降)

段落aの5行目を見ると、"Der Zeitzeuge ist der natürliche Feind des Historikers..."(現代の目撃者は歴史学者の天敵である・・・)とあります。
ここで"natürliche Feind"(天敵)というマイナスな語を用いていることが分かります。

読み進めていくと"so könnte man es überspitzt und etwas bissig formulieren."(このように大げさに辛辣な表現をすることができる)とあります。
このことから筆者は"der natürliche Feind"を「辛辣な表現」と述べていることから、段落のaがpolemischに当てはまるのではないかと考えることができます。

もし"bissig"という語の意味が分からない場合でも、次の文章で内容が大体わかります。
"Daher ist er in geschichtswissenschaftlichen Veranstaltungen nicht unbedingt ein gerngesehener Gast."(このような理由で高齢な学生は、歴史学の授業において必ずしも歓迎されるゲストではではない)とあります。
"nicht unbedingt ein gerngesehener Gast."(必ずしも歓迎されるゲストではではない)という部分から、"bissig"はあまり良い意味ではない語であると推測できます。

3.2. 8-d

8 gibt der Autor eine Empfehlung? 

何かを推奨している内容がある段落を探します。

"So besteht die Gefahr, dass es zu Konflikten kommt und junge und alte Studenten zwar nebeneinander, aber nicht miteinander lernen, was der ursprünglichen Idee des Seniorenstudiums widerspricht. Daher ist es für beide Seiten ratsam, unvoreingenommen aufeinander zuzugehen und sich die Sicht des Anderen zu erschließen."(段落dの4行目以降)

段落dの5列目に"So besteht die Gefahr, ..."と何かの危険性について説明しています。

"So besteht die Gefahr, dass es zu Konflikten kommt und junge und alte Studenten zwar nebeneinander, aber nicht miteinander lernen, was der ursprünglichen Idee des Seniorenstudiums widerspricht. "(このような方法で、若い学生と高齢の学生が一緒に学ぶのではなく、対立が起こる危険が生じる これは本来のシニアスタディのアイディアに矛盾している)

その後に"Daher ist es für beide Seiten ratsam, ..."とあることから、前の部分で説明した危険を回避するためのアドバイス(Empfehlung)をしていることが分かります。
このことから、段落d内でEmpfehlungをしていると考えることができます。

3.3. 9-c

9 gibt der Autor eine fremde Einschätzung wieder?

他人の評価や意見を引用している段落を探します。

"Besonders schwierig wird es, wenn es um die bei Senioren besonders 
beliebte zeitgenössische Geschichte geht – ein Problem, das auch Martin Sabrow sehr gut kennt: „Die Geschichte des 20. Jahrhunderts berührt uns persönlich. In jedem von uns kämpfen Zeitzeuge und Zeithistoriker miteinander.“ Der 60-Jährige ist Co-Direktor des Zentrums für Zeithistorische Forschung in Potsdam und Professor für Neueste Geschichte und Zeitgeschichte an der Humboldt-Universität zu Berlin."(段落cの5行目以降)

他人の評価などを引用する際、基本的には発言者の名前も書きます。
このことから、本文内で第3者の名前などが登場している部分を探します。

すると段落cの6行目に人名"Martin Sabrow"が出てきます。
彼の意見がクォーテーションマーク内に書かれています。

"Besonders schwierig wird es, wenn es um die bei Senioren besonders beliebte zeitgenössische Geschichte geht – ein Problem, das auch Martin Sabrow sehr gut kennt(特に高齢の学生に人気の現代史になると難しくなるので問題になると、Martin Sabrowも良く理解している)
: „Die Geschichte des 20. Jahrhunderts berührt uns persönlich. In jedem von uns kämpfen Zeitzeuge und Zeithistoriker miteinander.“(20世紀の歴史は私たちと個人的に関りがある。私たちの中で歴史の証人と歴史学者が闘っている)

読み進めると彼のことを指す別の語"Der 60-Jährige"も登場していることが分かります。

"Der 60-Jährige ist Co-Direktor des Zentrums für Zeithistorische Forschung in Potsdam und Professor für Neueste Geschichte und Zeitgeschichte an der Humboldt-Universität zu Berlin."(この60代の人はPotsdamの現代史研究センターの共同ディレクターであり、ベルリン・フンボルト大学近現代史と現代史の教授である)

以上のことから、段落cには第3者の意見が引用されおり、引用元は"Martin Sabrow"または"Der 60-Jährige"と表現されていることから段落cがfremde Einschätzungに当てはまると考えることができます。

3.4. 10-a

10 möchte der Autor zur Belustigung beitragen?

面白がるような表現がある段落を探します。

"Und gewiss sorgt es auch für Verdruss, wenn die aus Frühaufstehern bestehenden „grauen Blöcke“ frühmorgens in der ersten Vorlesung regelmäßig die besten Plätze besetzen, Pauschaltouristen ähnlich, die am Pool ihre Handtücher auf den Liegestühlen verteilen."(段落aの10行目以降)

段落aの10行目"Und gewiss sorgt es auch für Verdruss, wenn die aus Frühaufstehern bestehenden „grauen Blöcke...“(迷惑な早起きの灰色のブロック・・・)とあり、クォーテーションマーク内に"grauen Blöcke"という語が書かれています。

„grauen Blöcke“は文章の流れから、ここでは高齢の学生のことを指している推測できます。(高齢者の髪色が灰色であることから)

その先を読み進めていくと"frühmorgens in der ersten Vorlesung regelmäßig die besten Plätze besetzen, Pauschaltouristen ähnlich, die am Pool ihre Handtücher auf den Liegestühlen verteilen."(灰色のブロックは授業の朝早くに毎回一番良い席をとる。これはプールサイドチェアに自分のタオルを置いて場所取りするグループツアー客のようだ。)と書かれています。

以上を踏まえると以下の2つの部分でBelustigungを表現していることが分かります。

・„grauen Blöcke
→教室の前の席に座っている高齢な学生のことを「灰色のブロック」と表現
・"Pauschaltouristen ähnlich, die am Pool ihre Handtücher auf den Liegestühlen verteilen."
→高齢な学生が朝早くに良い席を取っているのを、プールサイドチェアーの場所取りをしているグループツアー客に面白おかしく例えている

以上の理由で段落aがBelustigungに当てはまると考えることができます。

普通に文章を読んでいて、大学の講義話をしているのになぜ"Pauschaltouristen"や"am Pool ihre Handtücher auf den Liegestühlen verteilen"などの本文と関係ない語が出てくるのかを疑うことが大切です。
本文とずれた内容のものが出てくる場合には、それなりに筆者の意図があるからです。(ここでは比喩)

また多くの場合、語を通常とは違う意味で用いる際には""を用いて表現します。
つまり文章内で""が使われている場合は、筆者が何か強調したい部分である可能性が高いので、注意が必要です。

3.5. 11-d

11 spricht der Autor eine Warnung aus?

警告している内容を含む段落を探します。

"Und wenn schon die Vermittlung fachlicher Inhalte an so unterschiedliche Hörer Probleme bereitet, liegt es auf der Hand, dass diese auch einander oft rätselhaft bleiben. So besteht die Gefahr, dass es zu Konflikten kommt und junge und alte Studenten zwar nebeneinander, aber nicht miteinander lernen, was der ursprünglichen Idee des Seniorenstudiums widerspricht. Daher ist es für beide Seiten ratsam, unvoreingenommen aufeinander zuzugehen und sich die Sicht des Anderen zu erschließen."(段落dの3行目以降)

段落dの4行目に"liegt es auf der Hand"(自明のことだ)と強調の表現があり、5行目には"rätselhaft"(謎めいた、不思議な)というマイナスにも捉えうる語が出てくることから、この後に何か筆者が伝えたいことが来るのではないかと注意をして読みます。

読み進めていくと"So besteht die Gefahr, dass es zu Konflikten kommt und junge und 
alte Studenten zwar nebeneinander, aber nicht miteinander lernen, was der ursprünglichen Idee des Seniorenstudiums widerspricht."(このような方法で、若い学生と高齢の学生が一緒に学ぶのではなく、対立が起こる危険が生じる。これは本来のシニアスタディのアイディアに矛盾している)とあります。
"die Gefahr"という語が使われています。

一応最後まで読んでみると"Daher ist es für beide Seiten ratsam, unvoreingenommen aufeinander zuzugehen und sich die Sicht des Anderen zu erschließen"(このようなことから、双方がオープンマインドで接近し相手の立場を知ることが得策である)とあります。
筆者は警告をした後に、それに対しての方策を説明していることが分かります。
このことから、段落d内でWarnungをしていると考えることができます。

※問題によっては、段落内で"Gefahr"と言う語を用いているにも関わらず、Warnungを指す段落として当てはまらない場合もあります。
このことから、"Gefahr"だけでWarnungの段落と決めつけるのではなく、他の部分も確認してから選ぶ必要があります。

3.6. 12-e

12 stellt der Autor eine Prognose?

予測している内容が書かれている段落を探します。

"Dass nicht immer alles ganz reibungslos abläuft, spricht jedenfalls keinesfalls gegen das Seniorenstudium. 
Außerdem: Wer möchte schon im Alter nur zuhause sitzen? Es ist doch leicht nachvollziehbar, dass viele Senioren in ihrer freien Zeit ihren Wissensdurst stillen wollen, vor allem, wenn ihnen in der Jugend Bildungschancen verwehrt wurden. Schon die demographische Entwicklung lässt vermuten, dass das Studium im Alter immer wichtiger werden wird. Die Universitäten werden sich dadurch gewiss verändern – aber auch die Seniorenstudenten selbst. Eine Chance wird darin für beide Seiten liegen."(段落eの2行目以降)

段落eの3列目に"jedenfalls keinesfalls"、4行目に"Außerdem:"、疑問文("Wer möchte schon im Alter nur zuhause sitzen?")、"doch"、5行目に"vor allem"と強調するような表現が多くあることから、この後に筆者の意見が来るのではないかと心の準備をしながら読みます。

すると6列目から" Schon die demographische Entwicklung lässt vermuten,"(人口推移から推測できる)とあることから、ここから将来の推測(Prognose)が来るのではないかと考えながら読みます。

"Schon die demographische Entwicklung lässt vermuten, dass das Studium im Alter immer wichtiger werden wird. Die Universitäten werden sich dadurch gewiss verändern 
– aber auch die Seniorenstudenten selbst. Eine Chance wird darin für beide Seiten liegen."(既に人口推移から、シニアスタディの重要性が増していくことが分かる これにより大学のみでなく、高齢の学生自体の双方が変わっていくだろう)

"lässt vermuten,"のところから最後までの文章が全て未来形"werden"で書かれていることからも、最後までの部分が将来予測の内容になっていることがわかります。

 

以上がtelcの公式ホームページで見られる模擬試験(Übungstest 1)Lesen Teil 2の自己流の解き方です。

答えへのアプローチの方法は様々ありますので、私の方法を一例として参考にしてもらえればと思います。
次回は「Teil 2の攻略法」を紹介します。

Teil 2の問いに出てきやすい項目を挙げて、具体的な意味と、文体の特徴を詳しく解説していきます。


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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 1 攻略法

 

前回はtelcの公式ホームページのÜbungstest 1のLesen Teil1の解説を行いました。

今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法!
  6. Lesen Teil1 解説
  7. Lesen Teil1 攻略法←今回の内容!

今回はLesen Teil1の攻略方法について詳しく紹介していきます。
全体が分かりやすいように、一部は前回の記事と同じ内容を説明しています。

1. 問題の解き方

1.1. 選択肢を読んでキーワードをマーク

まずは本文の大まかな内容を把握できるようにするためにも、選択肢から読み始めます。
この後に紹介するキーワードに注目してマークしながら読みます。

1.2. 本文を読む

全体の内容を理解しながら読みます。
問題によっては全体の流れから選択肢の該当箇所が分かることもあるので、全体の流れが分かれば尚良いですが、あまり時間をかけすぎないように。
特に空欄の前後の部分は特に注意してゆっくり読み、キーワードをマークしながら読みます。

1.3. 選択肢から空欄を探す

空欄から選択肢を1つずつ当てはめて探すのは時間がかかることから、選択肢から空欄を探すことから始めます。
ここであまり答えが見つけられなくても④で探せばいいので、③でいくつか見つかったらいいな的な感覚です。
具体的な答えの探し方は前回の記事を参考にしてみてください。

1.4. 空欄から答えを探す

答えを見つけやすそうなものから始めましょう。
前後の文章から見て特に見つけやすそうな空欄があればそれから初めても良いですし、読んだばかりの最後の方が一番内容が頭に残っている場合は、後ろの空欄から探し始めても良いです。
具体的な答えの探し方は前回の記事を参考にしてみてください。

※空欄直前直後の1文だけでは分からなくても、2つ前や後ろの文章を読むことによって、答えが導ける可能性があります。
つまり直前直後のみで分からなければ、読む範囲を広げるのです。

2. 空欄の前後文との繋がり

Teil1で答えを見つけるにあたって大切なことは、「前後の繋がりを証明できる部分を探す」(=キーワードを頼りに前後の繋がりを見つける)ことです。
前後の繋がりには、以下の2種類があります。

・文法的な繋がり
→定冠詞+名詞、代名詞、接続語、副詞
・意味的な繋がり
→年号、本文の一部でしか使われていない語(本文の他の箇所では見ないような語)

これから様々なキーワードを説明していきますが、選択肢と前後に見られる繋がりを1つ見つけただけで答えを確定するのは危険です。

候補から絞って消去法で選ぶ、前文との繋がりだけでなく後文との繋がりも確認するなど、別の方向からもアプローチをして確信できる答えを見つけてください。

私が実際にtelcの問題を解いた解説は、1つ前の記事から見られますので、こちらの記事も後で読んでみてください。

3. 複雑な文の整理

私は選択肢の文章や空欄前後の文章が複雑に感じて、困ったときもありました。
このような時は以下の絵のように自分で書き込んで文の内容を明確にします。

・主語
・動詞
・目的語
・何がどこを修飾しているのか

こうすると、視覚的にも見えやすくなるので頭の中が整理されますし、前後の文章との共通部分が見えやすくなります。

4. Teil1でのキーワード

では実際にTeil1を解くにあたってキーワードになる語を詳しく説明していきます。

ここで例文を一緒に紹介しますが、敢えて例文は後ろから読むように解説しています。
例文を通して、実際に前後の文がキーワードを通してどのように繋がっているかを見られるようにする為です。
一部ドイツ語文の訳を載せていますが、説明を補う目的でつけているだけなので、忠実な訳ではありません。

4.1. 定冠詞+名詞

穴埋めの文章を探すにあたって、大きなヒントになるのが、文法的な繋がりである「定冠詞+名詞」です。
私の感覚ですが、答えを探す為に使えるキーワードの50%くらいが、定冠詞+名詞になると思っています。

まずは定冠詞+名詞の定義について再度確認しましょう。
ドイツ語の文章で名詞を用いる場合は、基本的に不定冠詞か定冠詞のどちらかを必ず使います。

不定冠詞+名詞
→不特定多数の名詞に用いる
・定冠詞+名詞
→特定の名詞に用いる

このことから、前文(や同じ段落内の前の部分)でその名詞について書かれていない場合、定冠詞を用いてはいけません。
つまり裏を返せば、「定冠詞があれば、直前の文(や同じ段落内の前の部分)にその名詞を指す語が存在する」ということです。

実際に例文を見ながら内容を確認してみます。

Die neuen Ernährung sind anders.
Meist geht es um eine langfristige Ernährungsumstellung und nicht um diszipliniertes Kalorienzählen.
Das Ziel ist es, gesünder und fitter zu werden- und ganz nebenbei wird abgenommen.

(Einfach zum Studium 76ページより抜粋)

3文目にある名詞"Ziel"が不定冠詞"ein Ziel"ではなく、定冠詞"das Ziel" を用いています。
なぜ2文目のZielが不定冠詞を用いた"ein Ziel"でないかというと、ここでは「一般的なZiel」ではなく「特定のZiel」を指すからです。
「特定のZiel」を指す語を前文から探すと、"eine langfristige Ernährungsumstellung"を指すことが分かります。

以上を踏まえると、定冠詞を使ってこのように答えを探すことができます。
・選択肢に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が空欄の前文にあるものを探す
・空欄の直後の文章に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が選択肢内にあるものを探す

4.2. 代名詞

4.2.1. 人称代名詞

Teil 1のキーワードとして使える人称代名詞は、er, sie, esです。
このことから、人称代名詞を選択肢や空欄後文で見つけた場合は、人称代名詞が指す内容を前の部分から探し出します。

・er:   男性名詞を指す
・sie:  女性名詞を指す
・es:   中性名詞を指す

Der Begriff "Industrie" leistet sich vom lateinischen Wort Industria mit der Bedeutung "Fleiß, Betriebsamkeit" ab; er bezeichnet die Produktion und Weiterverarbeitung von Gütern in Fabriken durch Automatisierung.

(Einfach zum Studium 35ページより抜粋)

"er"が指す男性名詞を前文から探すと、前の部分にある"der Begriff "Industrie"を指していることが分かります。
実際にerに当てはめてみると"Der Begriff "Industrie" bezeichnet die Produktion und..."となることから、意味が合います。

4.2.2. 指示代名詞

具体的にder, das, die, dies, dieser, jener, solcher, derselbe, derjenigeなどを指します。
このことから、指示代名詞を選択肢や空欄後文で見つけた場合は、指示代名詞が指す内容を前の部分から探し出します。

Und es gibt die Ökobanken. Denen laufen die Sparer seit einiger Zeit in Massen zu.

(Einfach zum Studium 108ページより抜粋)

複数3格の指示代名詞"denen"が前文の"die Ökobanken"(複数)を指していることが分かります。

Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an.

Das hat teils kuriose Folgen.
So wurde etwa bei einer Hegel-Tagung in Deutschland – mit fast ausschließlich deutschen Teilnehmern – das Englische als Konferenzsprache vorgeschrieben und der Philosoph nur aus englischen Übersetzungen seiner Schriften zitiert.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

2文目は"Das hat teils kuriose Folgen."(それは奇妙な結果になる)とあります。
これだけだと情報が少ないので、3文目を読みます。

すると3文目には"So wurde etwa bei einer Hegel-Tagung in Deutschland – mit fast ausschließlich deutschen Teilnehmern – das Englische als Konferenzsprache vorgeschrieben und der Philosoph nur aus englischen Übersetzungen seiner Schriften zitiert."(参加者のほぼすべてがドイツ人であるにも関わらず、ヘーゲル(ドイツの哲学者)についての会議の言語は英語とされ、著作は英訳されたものが引用された)という内容が書かれています。

このことから1文目では3文目の内容と似たような、ドイツ語の代わりに英語が使われていることに関して書かれていると、予測ができます。
1文目を読むと"Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an."(人文学や社会学者は、ますます言語的ルーツを無視し英語のトレンドに従っている)とあることから、dasによって前後の内容が繋がっていることが分かります。

4.2.3. 指示代名詞+名詞

指示代名詞とともに名詞がついている語で、例えば„Mit dieser Methode“ „Diese Theorie“ „Solche Maschine“などです。
指示代名詞だけの時に比べて指示代名詞に名詞がある場合には、名詞を頼りに参照している語を見つけられることから見つけやすいです。

Eine weitestgehend autonome Produktion, in der Menschen und Maschinen direkt miteinander kommunizieren und kooperieren, soll dadurch möglich werden.
Diese Form des industriellen Fortschritts findet bereits Anwendung bei manchen logostischen Prozessen.

(Einfach zum Studium 35ページより抜粋)

2文目の文頭にある"Diese Form"は1文目の"Eine weitestgehend autonome Produktion, in der Menschen und Maschinen direkt miteinander kommunizieren und kooperieren,"を指していることが分かります。

4.2.4. 代名詞+前置詞

具体的にはdazu, daran, darin, davon, damit, darauf, daraus, danebenなどの代名詞と前置詞が結合したものを指します。
このような場合、動詞も参考にして前文との繋がりを探せます。

Grundsätzlich wird die Bionik in unterschiedliche Forschungsbereiche unterteilt.
Dazu gehört die Konstruktionsbionik, welche sich mit Konstruktionsregularitäten der Natur beschäftigt.

(Einfach zum Studium 43ページより抜粋)

"dazu"は前文の"unterschiedliche Forschungsbereiche"を指していることが分かります。
このことから2文を書き換えると"Zu unterschiedlichen Forschungsbereiche gehört die Konstruktionsbionik..."となります。

これはつまり、2文目が選択肢の文章になっていた場合、空欄直前には"Konstruktionsbionik"が所属するものが含まれていると考えることができます。

4.3. 所有冠詞

Teil1のヒントとして特に使われるのはseinとihrです。

Die älteste, die GLS Bank, ist seit über 40 Jahren aktiv und Marktführer unter diesen Spezielbanken.
Ihre Bilanzsumme umfasst aber nicht einmal einen Bruchteil dessen, was die Deutsche Bank in den Büchern hat.

(Einfach zum Studium 108ページより抜粋)

2文目の文頭が"Ihre"で始まっていることから、Ihreの指す女性名詞を全文から探してみると"die GLS Bank"を指していることが分かります。

これはつまり、2文目が選択肢の文章になっていた場合、空欄の直前には必ず女性名詞を含む文章が来ると考えることができます。

4.4. 接続語

具体的には、前の文章と後続の文を接続する語を指します。

このような語が選択肢の一番最初にある場合、空欄の直前部分に選択肢と接続された内容がくることになります。
このような語が空欄の後文にある場合、後文の接続された内容が選択肢にくることになります。

4.4.1. das bedeutet, das heisst

このような語は、前文にある語/前文の内容を言い換えています。

Eine alternative zum eigenen Auto ist das Carsharing.
Das bedeutet, dass ein Auto mehren zur Verfügung steht.

(Einfach zum Studium 21ページより抜粋)

前文の"Carsharing"について、後文で"Das bedeutet"と繋げた後にCarshaingについて"ein Auto mehren zur Verfügung steht"と内容を説明していることが分かります。

4.4.2. doch, im Gegensatz, aber

このような語は、前文に対する逆説の内容が後文にきます。

Vor allem die Naturwissenschaftler sind auf die Lingua franca angewiesen, in Wort und Schrift, wenn sie international vernommen werden wollen.
Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

"doch"で始まる2文目の内容は"die Geistes- und Sozialwissenschaftler"が"dem Englisch-Trend anschließen"(人文・社会科学学者は英語のトレンドに従う)ことです。
このことから、前文に実際に2文目に反する内容があるのかを見てみると、" die Naturwissenschaftler sind auf die Lingua franca angewiesen"(自然科学者はLingua francaに頼っている)とあります。
このことから以下のように1文目と2文目が対照的な内容になっていることが分かります。

≪ここではEnglisch⇔Lingua franca≫
・Naturwissenschaftler: Lingua franca
・die Geistes- und Sozialwissenschaftler: Englisch-Trend

4.4.3. denn

dennは、前に書かれている内容の理由説明をする際に使われます。

Anhand dieser Beispiele lässt sich deutlich erkennen, dass die Bionik auch in Zukunft ein wichtiger Forschungsbereich bleiben und weiter an Bedeutung gewinnen wird.
Denn es gibt eine ganz typisch menschliche Eigenschaft – den Drang, Visionen umzusetzen und die Grenzen des Möglichen und Machbaren auszuloten.
(Einfach zum Studium 43ページより抜粋)

2文目のdenn以降に理由が説明されています。
"Denn es gibt eine ganz typisch menschliche Eigenschaft – den Drang, Visionen umzusetzen und die Grenzen des Möglichen und Machbaren auszuloten."(ビジョンを実現して可能性や実現可能性の限界を探りたいという、非常に典型的な人間の特性があるから)

このことから、1文目には理由説明が必要になる物事が書かれていると推測できます。
この文章では2文の内容から想像して、1文目に人間が様々なものを探り続ける(研究?)ことが書かれているのではないかと考えられます。

1文目を読んでみると前文の"Anhand dieser Beispiele lässt sich deutlich erkennen, dass die Bionik auch in Zukunft ein wichtiger Forschungsbereich bleiben und weiter an Bedeutung gewinnen wird."(これらの例から分かるように、今後もバイオニクスが重要な研究分野であり、重要性が増していくことを明確にしています。)とあることから、1文目の理由説明を2文目で行っていることが確認できます。

4.4.4. darüber hinaus, ausserdem 

このような語は、前文の内容に後文で追加する場合に使われます。

Laut Tim bietet eine Nebentätigkeit viele Vorteile und führt zu Unabhängigkeit.
So genießt er etwa die Abwechslung vom Lernen und schätzt er etwa den guten Kontakt zu seinem Prof.
Darüber hinaus stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein und er müsse seinen Eltern nicht Rechenschaft ablegen.

(Einfach zum Studium 12ページより抜粋)

"Darüber hinaus"の後に"stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein"...(自立することによって自信が増える・・・)という内容が書かれています。
このことから、前文には自立することの利点が書いてあるのではないかと想像がつきます。

直前の文を読むとこのように書いてあります。"So genießt er etwa die Abwechslung vom Lernen und schätzt er etwa den guten Kontakt zu seinem Prof."(彼は勉強との気分転換を楽しんだり、教授との交流を良く感じている)
3文目の"Darüber hinaus"から推測した通り、2文目には利点を挙げているようです。

続けて1文目を読みます。
"Laut Tim bietet eine Nebentätigkeit viele Vorteile und führt zu Unabhängigkeit."(Timによると、副職には多くの利点があり、自立することができる)
このことから、2文目と3文目には副職の利点を挙げており、"Darüber hinaus"によって3文目に利点を追加していることが分かります。

≪3文の大まかな流れ≫
1. "viele Vorteile"がある
2. "Abwechselung geniessen"と"Kontakt zu seinem Prof"
3. "darüber hinaus"(それに加えて)"stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein"

4.5. 副詞

4.5.1. so

前文の内容を後文で受ける際に使う語です。

Jahrzehntelang wurde die Stadt Bonn im In- und Ausland in erster Linie als Regierungssitz wahrgenommen – erst das Doppeljubiläum 1989 "40 Jahre Hauptstadt" und "2000 Jahre Bonn" sorgte dafür, dass Bonn seine Vorzüge als historisch gewachsene Stadt mit inzwischen internationalem Fair ins rechte Licht rücken konnte.
So ist es fast Ironie des Schicksals, dass im gleichen Jahr mit dem Fall der Mauer die Weichen für den Wegzug der Regierung gestellt wurden.

(Einfach zum Studium 50ページより抜粋)

Soから始まる後文の内容は、同じ年に"Fall der Mauer"(壁の崩壊)と"die Weichen für den Wegzug der Regierung"(政府の撤退)が起こったのが"Ironie des Schicksals"(皮肉的な運命)であると言っています。

このことから、Soの前文には皮肉な運命になる経緯が書かれていると推測できます。

前文の内容を見ると、Bonnは1989年に"40 Jahre Hauptstadt"と"2000 Jahre Bonn"としての2つのアニバーサリーのタイミングに"historisch gewachsene Stadt"(歴史的な都市)であることの脚光を浴びたという内容が書いてあります。

このことから、Bonnが2つの歴史的なアニバーサリーを迎えた年に、マイナスの事象である"Fall der Mauer"と"die Weichen für den Wegzug der Regierung"が起こったことを"Ironie des Schicksals"と説明していることが分かります。

4.5.2. allerdings

前文の内容を一部限定する際に使う語で、日本語では「ただし」などと訳されます。

Anhänger bestimmter Rohkost schulen glauben sogar, dass Krankheiten nur durch den Verzehr von rohem Essen geheilt werden können.
Allerdings vertragen manche Menschen Rohkost nicht besonders und bekommen Verdauungsprobleme wie Durchfall.

(Einfach zum Studium 78ページより抜粋)

2文目は"Allerdings vertragen manche Menschen Rohkost nicht besonders und bekommen Verdauungsprobleme wie Durchfall."(中には生ものを身体が受け付けず、下痢などの消化トラブルが起こる人もいる)と、生ものの悪い反応についてあります。
このことから1文目では生ものの効果について、悪い内容に限定されていない一般的な内容が来ると推測できます。
1文目を読んでみると"Anhänger bestimmter Rohkost schulen glauben sogar, dass Krankheiten nur durch den Verzehr von rohem Essen geheilt werden können."(特定の生もの摂取の信者は、病気は生ものの摂取のみでしか治らないと信じている。)とあることから、大まか推測があっています。

4.5.3. ebenso 

"ebenso"と次の"dabei"は、厳密にいうと異なる語ですが、ここでは「前の文章に内容を追加する語」くらいで覚えておいていいと思います。

Mit den ökologischen Kriterien untersucht man neben der Ressourcenschonung auch den optimalen Einsatz von Baumaterialien und die Verbrauchsreduzierung von Wasser, Strom und Heizung.
Ebenso wichtig sind der Primärenergieaufwand und die Flächeninanspruchnahme.

(Einfach zum Studium 136ページより抜粋)

2文目が"Ebenso wichtig sind..."と始まっていることから、2文目にある項目と同様に重要なものを1文目でも挙げていると推測できます。

このように考えて1文目を読むと、"Mit den ökologischen Kriterien untersucht man neben der Ressourcenschonung auch den optimalen Einsatz von Baumaterialien und die Verbrauchsreduzierung von Wasser, Strom und Heizung."(エコロジー評価では、資源の節約に加えて、建築材料の最適な投入と、水・電気・暖房の削減も調査する)とあります。
このことから1文目でエコロジー評価基準をいくつか挙げた後、1文目と同様に重要なものを2文目でも挙げています。

4.5.4. dabei

"dabei"は"ebenso"と同様に、ここでは「前の文章に内容を追加する語」くらいで覚えておいていいと思います。

Diese Ernährungsform lehnt alle Produkte von Tieren ab:  nicht nur Fleisch, Milch und Eier, sondern auch Leder, Daunen und Wolle sowie Kosmetika, die in Tierversuchen getestet wurden.
Dabei handelt es sich eigentlich nicht nur um einen Ernährungstrend, sondern um eine Lebenseinstellung.

(Einfach zum Studium 77ページより抜粋)

2文目で"nicht nur..sondern auch" と使われていることから、2文目で重要な内容は"es handelt sich um eine Lebenseinstellung"(生活態度が重要になる)と分かります。
このことから1文目では生活態度について書かれていると推測できます。

1文目を読んでみると"Diese Ernährungsform lehnt alle Produkte von Tieren ab:  nicht nur Fleisch, Milch und Eier, sondern auch Leder, Daunen und Wolle sowie Kosmetika, die in Tierversuchen getestet wurden."(この食事法は全ての動物に関連する製品を拒否する。肉や牛乳、卵のみではなく、川や羽毛、羊毛、動物実験がされた化粧品など。)とあります。

つまり、全ての動物関連の製品を拒否すること(1文目)について、(2文目で)食事の傾向だけでなく生活態度のことであると情報を追加しています。

4.6. 名詞

4.6.1. die Lösung

Weitwinkel- oder Totale-Aufnehmen erkennen alles, verzerren jedoch.
Eine Lösung könnte daher sein, die Zusammenhänge kommunikativen Geschehens nachzuvollziehen, statt Redemittel aufzurüsten oder das Repertoire an Schlüsselsätzen für bestimmtes Situationen zu erweitern.

(Einfach zum Studium 64ページより抜粋)

"die Lösung"が後文に含まれている場合、前文には何か解決が必要な内容が書かれていると推測することができます。
このようにして前文を見ると"verzerren"(歪曲する)を問題視していることがわかります。
このことから問題である"verzerren"の解決策が、後文で説明されている"die Zusammenhänge kommunikativen Geschehens nachzuvollziehen"(コミュニケーション上の出来事を理解する)であることが確認できます。

4.6.2. der Grund

In Portugal lernten die Juristen auf Deutsch und im fernen Japan die Mediziner.
Der Grund: Deutsche Forscherinnen und Forscher hatten diese Disziplin geprägt und zu Weltruhm gebracht.
Wer ihre Gedanken studieren wollte, tat es in ihrer Sprache – also auf Deutsch.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

後文に"der Grund"とある場合は、前文に理由を説明する対象が書かれていると推測できます。
後文を読み進めると"Wer ihre Gedanken studieren wollte, tat es in ihrer Sprache – also auf Deutsch."(彼らの考えを学ぶするのであれば、彼らの言語つまりドイツ語で学ぶ)とあります。
このことからなぜドイツ語で学ぶのかについて前文で書かれていると推測できます。
前文を見てみると"In Portugal lernten die Juristen auf Deutsch und im fernen Japan die Mediziner."(ポルトガルの法学部生や日本の医学生はドイツ語を学ぶ)と書かれていることから意味が一致しています。

4.7. 数字

数字といっても色々なものを指しますが、年号が書いてある場合はラッキーの可能性が高いです。
時系列で説明されている場合、年号順に見てどこらへんの空欄に当てはまるか予想がつけられるからです。
しかし、ひっかけ問題の可能性もあるので、空欄の目星がついた後は必ず前後の文とのつながりを確認してから選ぶようにしてください。

4.8. 語の説明をしている部分

文章内で語の意味を説明している場合、その語を文内で初登場させた瞬間に意味を説明している場合が多いです。
このことから、語の意味を説明している選択肢がある場合は、その語が初登場した箇所の後ろにある空欄の可能性が高いと考えることができます。

4.9. 1つの段落でしか見ないような語

これは最終手段のもようなものですが、選択肢内に一部の箇所を除いて他のどの段落にも見ないような語がある場合は、その語が使われている段落の空欄に当てはまることもあります。
例外も沢山あることから、これだけで空欄を選ぶのは大変危険です。
その後には前後の文章との繋がりを確認してから解答するようにしてください。

 

以上が私が問題を解くにあたって知っていると便利なキーワードでした。
ここで挙げた語は一例にすぎません。
同じような意味の別の語が使われる可能性もありますので、大切なことは「文章内に潜んでいるキーワードに気づき、それを利用して答えを見つけられるようになること」です。

また、選択肢と前後に見られる繋がりを1つ見つけただけで答えを確定するのは危険です。
候補から絞って消去法で選ぶ、または前文との繋がりだけでなく後文との繋がりも確認するなど、別の方向からもアプローチをして確信できる答えを見つけてください。


私が実際にtelcの問題を解いた解説は、1つ前の記事から見られますので、こちらの記事も後で読んでみてください。

次のドイツ語に関する記事では、Teil 2の解説を説明していきます。

ドイツ語に関する記事のみを見たい場合はこちらからアクセスしてみてください。

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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil1 解説

今までは、telc C1 Hochschuleのテストや勉強方法について説明してきました。
これからは私の問題の解き方や、問題を解くにあたってのコツを説明していきます。

今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen Teil  解説←今回の内容!
  7. Lesen Teil1 攻略法←次回の内容!

今回は、telcのホームページで無料で公開されているtelc C1 HochschuleのÜbungstest1のLesen Teil1の解説します。
そして次の記事でTeil1の解き方のコツを説明します。

1. 解説を始める前に

1.1. 問題の進め方

まずTeil1は、以下の4つの順番で進めていきます。
詳しい内容は次の記事で紹介します。

①選択肢を読んでキーワードをマーク
②本文を読み、空欄前後の文中にあるキーワードをマーク
③選択肢から空欄を探す
④空欄から選択肢を探す

1.2. 空欄の前後文との繋がり

Teil1で答えを見つけるにあたって大切なことは、「前後の繋がりを証明できる部分を探す」(=キーワードを頼りに前後がつながっている部分を見つける)ことです。
(キーワードの詳細についても、次の記事で詳しく説明します。)

前後の繋がりには、以下の2種類があります。

・文法的な繋がり
→定冠詞+名詞、代名詞、接続語、副詞
・意味的な繋がり
→年号、本文の一部でしか使われていない語(本文の他の箇所では見ないような語)

前後の繋がりは基本的には、1つ前や後ろの文章で見つけられます。
しかし、中には2つ前や後ろの文章に隠れている場合もあるので、近くで見つからない場合は、探す範囲を少し広めてみると良いです。

両方の繋がりをうまく使って答えを探せるようになると、素早く答えを見つけられるようになります。

1.3. 超重要!!定冠詞+名詞

穴埋めの文章を探すにあたって、大きなヒントになるのが、文法的な繋がりである「定冠詞+名詞」です。
まずは定冠詞+名詞の定義について再度確認しましょう。
ドイツ語の文章で名詞を用いる場合は、基本的に不定冠詞か定冠詞のどちらかを必ず使います。
不定冠詞+名詞
→不特定多数の名詞に用いる
・定冠詞+名詞
→特定の名詞に用いる

このことから、前文(や同じ段落内の前の部分)でその名詞について書かれていない場合、定冠詞を用いてはいけません。
つまり裏を返せば、「定冠詞があれば、直前の文(や同じ段落内の前の部分)にその名詞を指す語が存在する」ということです。

以上を踏まえると、以下の2つの場面で使えます。
・選択肢に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が空欄の前文にあるものを探す
・空欄の直後の文章に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が選択肢内にあるものを探す

2. Lesen Teil 1 解説

Lesen Teil1の問題は、telcの公式サイトの8ページ以降にあります。

2.1. ③選択肢から空欄を探す

選択肢から空欄を探す場合には、空欄の前文と選択肢の繋がりを探して答えを見つけます。

2.1.1. 空欄3ーa

選択肢a.の„Diese Konstruktion aus dem 19. Jahrhundert“(19世紀のこの構成/構造)に注目します。

a. Diese Konstruktion aus dem 19. Jahrhundert kann als der direkte Vorläufer unserer heutigen Computer angesehen werden.

この語に注目する理由は以下の2つです。
時系列を利用して「19世紀」をヒントに空欄の場所を推測できるから
・定冠詞+名詞があるから

このことから、選択肢a.の"19. Jahrhundert"(1801-1900)を頼りに空欄の候補を絞ります。
その中から指示代名詞である"diese"をヒントに空欄を特定します。

◆"19. Jahrhundert"
本文の内容を大まかに時系列で並べると、以下のように整理できます。
一部の年号はドイツ語表記ではなくアラビア数字で書かれているので、本文中から探しやすいですね。

空欄1の直後:  "17. Jahrhunderts"
空欄3の直前: "1833"
空欄6の直前: "Es dauerte nochmals fast 100 Jahre"(いつかの100年後)
空欄6の後ろ: "1941" 

このことから選択肢a.は、空欄2~5に入る可能性があることが分かります。
特に空欄3の直前にある"1833"が選択肢a.にある"19. Jahrhundert..."に近いので、空欄3に当てはめてみます。

◆"diese"(指示代名詞)+名詞
試しに空欄3に選択肢a.を入れて当てはめてみます。

・空欄3直前: "Er entwickelte 1833 ...Pläne für ... Rechenautomaten"
・選択肢a.: "Diese Konstruktion aus dem 19. Jahrhundert...

選択肢a.の文頭にある語"Diese Konstruktion aus dem 19. Jahrhundert"は、空欄の直前の文中にある"1833"と"Rechenautomaten"を指すということができます。
このことから選択肢a.は空欄3に当てはまると考えることができます。

2.1.2. 空欄1ーg

選択肢g.の“ im selben Jahrhundert“(同じ世紀で)に注目します。

g. Schließlich arbeitete im selben Jahrhundert auch der deutsche Universalgelehrte Gottfried Wilhelm Leibniz an einer Rechenmaschine.

この語に注目する理由は、“selben“をヒントに空欄を絞ることができるからです。
このことから、“selben“で空欄の候補を見つけた後、"auch"をヒントに答えを探します。
そして念のために最後に後文との繋がりも確認します。

◆“selben Jahrhundert“
選択肢g.に“selben  Jahrhundert“とあることから、空欄の直前には年号が書かれていると推測できます。
つまり、空欄の直前に年号が書かれている空欄1と3に絞れます。

◆"auch"
選択肢g.に“auch“とあることから、空欄の前文には選択肢g.と似た内容の文章が来るのと推測することもできます。
つまり選択肢にある「誰か別の人が“Rechenmaschine“に取り組んだ」というような内容です。
このことを踏まえて空欄1と3の前文を見てみます。

空欄1の前文: "Nicht viel später, im Jahre 1644, stellte der französische Mathematiker und Philosoph Blaise Pascal ebenfalls eine Rechenmaschine fertig."
→Blaise PascalRechenmaschineを完成させた

空欄3の前文: " Er entwickelte 1833 erstmals konkrete Pläne für einen vollständig programmierbaren Rechenautomaten und nannte ihn „Analytical Engine."
→Erがvollständig programmierbaren Rechenautomatenの詳細な計画を立てた

空欄1と空欄3の前文をパッと見ただけでは、どちらも似たような内容なので、これだけでは選べません。もう少し詳しく見てみます。

選択肢g.の目的語である“Rechenmaschine“を、空欄1と3前文の目的語と比べてみます。

選択肢g.: "Rechenmaschine
空欄1前文: "Rechenmaschine"
空欄3前文: "einen vollständig programmierbaren Rechenautomaten"

このように見ると空欄3前文の"einen vollständig programmierbaren Rechenautomaten"は、選択肢g.や空欄1前文の目的語である "Rechenmaschine "に比べて機械の機能が随分と進化したように感じられます。
こうなると、選択肢g.内にある"auch"と調和しません。
つまり、選択肢g.には空欄1が当てはまるのではないかと考えます。

◆"Sein Modell"
空欄1に当てはまると仮定して、念のために空欄1の後文と一致するかを確認してみます。

空欄1の後文:"Sein Modell war Ende des 17. Jahrhunderts funktionsfähig. "

空欄1の"Sein Modell"を指しそうな語が選択肢に入っているのは、以下の4つの選択肢です。

選択肢a. Diese Konstruktion aus dem 19. Jahrhundert
→19世紀の話で、時系列がずれているので×
選択肢d. der erste Rechner, der programmgesteuert funktionierte
→programmgesteuert funktionierteは随分と進化した内容で、この時点ではまだ早いので×
選択肢g. Gottfried Wilhelm arbeitete an einer Rechenmaschine
→特に問題はなさそう
選択肢h. Seine Rechenmaschine blieb also ein theoretisches Konstrukt
→理論上の話で、そもそも計算機になっていないので×

このことから選択肢g.には、空欄1が一致すると考えることができます。

2.1.3. 空欄6ーd

選択肢d.にある語"der erste Rechner"(定冠詞+名詞)に注目します。

d. Dann war der erste Rechner, der programmgesteuert funktionierte, reif.

この語に注目する理由は、選択肢内の定冠詞をヒントに空欄の直前部分から探せるからです。
このことから、文章全体の流れから空欄d.の"der erste Rechner, der programmgesteuert funktionierte"が登場しそうな部分を見つけ出し、念のために空欄の後文と合うかも確認します。

選択肢d.は"der programmgesteuert funktionierte"(プログラムで制御して機能する)と説明があることから、選択肢d.内の"Rechner"は、ここでは「計算機」ではなく「コンピューター」を指すものだと推測できます。

◆文全体の流れ
ここで文章全体の流れを整理します。

1段落目: プログラミング関連の記述はなし
2段落目冒頭: "Charles Babbage – auf dem Weg zur Programmierung"
(ここからBabbageとプログラミングの内容が来ると推測できる)
空欄5直前:"Babbage konnte seine Pläne aus finanziellen Gründen jedoch niemals in die Realität umsetzen."
(ここでBabbageのプログラミング計画は実現できなかったと分かる)
3段落目冒頭: "Babbages Theorie wird Realität"
(ここからBabbageの理論が実現する内容が来ると推測できる)

この文章全体の流れを踏まえると、選択肢d.の「プログラムで制御して機能するコンピューターが実現する内容」は、3段落目にある空欄6に当てはまると想像がつきます。

◆後文にある2つの名詞
念のため、空欄6の後文の内容を確認してみます。

選択肢d.:"der erste Rechner"
空欄6後文:"den ersten funktionsfähigen digitalen Rechner"(一番最初に機能したデジタル式の計算機)
空欄6後文:"der erste Computer überhaupt"(一番最初のコンピューター)

すると、空欄6の後文にある2つの定冠詞+名詞は両方とも形容詞"erst"が使われていることもあり、"選択肢d.の"der erste Rechner"と一致すると考えられます。

このことから、選択肢d.は空欄6に当てはまると考えることができます。

2.2. ④空欄から選択肢を探す

空欄から当てはまる選択肢を探す場合は、空欄の後の部分に注目します。

2.2.1. 空欄2ーe

空欄2の直後の文にある"diese Lücke"(定冠詞+名詞)に注目します。

空欄2の直後: Erst viel später konnte Charles Babbage, Erfinder und Professor in Cambridge, diese Lücke zunächst theoretisch schließen. 

この語に注目する理由は、"diese Lücke"をヒントに、これを指す語を選択肢に含むものを探せばよいからです。
このことから、"diese Lücke"から選択肢の候補を絞り、空欄の後ろの部分と合うものを選びます。

◆"diese Lücke"
"diese Lücke"(欠陥)を指しそうな、マイナスの意味合いを含んだ選択肢は、選択肢e. h.の下線部にみられます。

e. Nachträgliche Änderungen waren also nicht möglich, denn die hochkomplexe Mechanik ließ diese nicht zu.(後からの変更は、とても複雑な仕組みが原因で不可能だった)
h. Seine Rechenmaschine blieb also ein theoretisches Konstrukt, dessen Funktionsfähigkeit sich nicht empirisch überprüfen ließ.(彼の計算機は理論的なままで、機能を実証的に検証することができなかった)

◆空欄2の2つ後ろの文

空欄2の後ろの文章だけだと、どのように欠陥を解決したのか分かりません。
このことからその次の文章を読むと、2つ後ろの文に以下の内容が書いてあります。

空欄2の2つ後ろ:"Er entwickelte 1833 erstmals konkrete Pläne für einen vollständig programmierbaren Rechenautomaten und nannte ihn „Analytical Engine“."
(彼は1833年に初めて完全にプログラミング可能な計算機の詳細な計画を立て・・・)

空欄2以降の2文の内容を大雑把にまとめると、このような感じです

空欄2の後1: Babbageが最初にこの欠陥を解決した
空欄2の後2: 彼は完全にプログラミング可能な計算機の詳細な計画を立てた

以上の2文の流れから、Babbageは「欠陥」を「プログラミング可能な計算機の計画を立てる」ことで解決できたということが分かります。

これを踏まえて選択肢e. h.から"diese Lücke"に当てはまる語を選びます。
選択肢e."Nachträgliche Änderungen waren also nicht möglich"(後からの変更は不可能だった)欠陥を、選択肢2の後文「完全にプログラミング可能な計算機の詳細な計画が解決した」と合わせると意味が繋がります。
このことから、空欄2には選択肢e.が当てはまると考えることができます。

2.2.2. 空欄4ーb

空欄4の直後: Neben den vier Grundrechenarten sollte auch das Wurzelziehen möglich 
sein. 

まずは空欄4の直後にある"den vier Grundrechenarten"(定冠詞+名詞)の語に注目し、これを指すような語が選択肢に含まれているものを探します。
しかし、これだけだと選択肢の候補が見つかりません。
このことから、空欄4直前の文章に注目して、意味的な繋がりと文法的な繋がりを頼りに、選択肢を探してみます。

◆空欄4直前の文
空欄直前の文章だけだと内容が良く分からないので、空欄4の前にある2つの文章を見てみます。

空欄4の直前:
・Mit Hilfe von Lochkarten konnten beliebige Befehle in ebenfalls beliebiger Reihenfolge und beliebigem Umfang ausgeführt werden.
・Neben den einzelnen Lochkarten sollten Kombinationskarten eingesetzt werden. 

"Lochkarten"という語は、文の中で初めてここで登場しており、"Lochkarten"の役割が説明されています。
また"Kombinationskarten"も、この部分で初めて登場しています。
この流れから、空欄4にも"Lochkarten"や"Kombinationskarten"に関する内容のものが来るのではないかと推測します。
すると、"Lochkarte"を含んでいる選択肢b.が見つかります。

b. Diese sollten die Anzahl der Wiederholungen steuern, die jede einzelne Lochkarte durchläuft.

◆"Diese"と前文の繋がり
実際に選択肢b.を当てはめてみると、この場合指示代名詞"Diese"(複数)は、空欄4の直前にある"Kombinationskarten"を指すことになります。
選択肢b.の"Diese"を"Kombinationskarten"に書き換えて、空欄4前の文章との流れを見てみます。

・Mit Hilfe von Lochkarten konnten beliebige Befehle in ebenfalls beliebiger Reihenfolge und beliebigem Umfang ausgeführt werden.
(Lochkarten初登場、Lochkartenの説明)
・Neben den einzelnen Lochkarten sollten Kombinationskarten eingesetzt werden. 
(Kombinationskarten初登場)
Kombinationskarten(diese) sollten die Anzahl der Wiederholungen steuern, die jede einzelne Lochkarte durchläuft.
(Kombinationskartenの説明)

このような流れだと、3つの文で新しい語"Lochkarten"と"Kombinationskarten"を登場させ、それぞれの役割を説明していると考えられるので、自然に見えます。
このことから、空欄4には選択肢b.が当てはまると考えることができます。

2.2.3. 空欄5ーh

空欄5の後ろにある“dennoch“に注目します。

空欄5の直後: Dennoch waren Babbages Konstruktionen so klar und überzeugend, dass aus heutiger Sicht gesagt werden kann, dass diese Pläne der Grundstein für unsere Computer waren.

この語に注目する理由は、"dennoch"が逆説の意味を表す副詞だからです。
このことから"dennoch"を利用して、選択肢に逆説の内容が来るものを選んだ後、空欄前文との繋がりから選択肢を探します。

◆逆説の"dennoch"
"dennoch"の後は"waren Babbages Konstruktionen so klar und überzeugend"(Babbagesの構造は明確で説得力のあるもの)と、Babbagesの構造を肯定的に説明しています。
このことから空欄5には、Babbagesの構造に関して何かネガティブな内容が説明されている可能性が高いと推測できます。
ネガティブな内容が書かれている選択肢を探すと、選択肢e.とh.が候補に挙がります。

e. Nachträgliche Änderungen waren also nicht möglich, denn die hochkomplexe Mechanik ließ diese nicht zu.(後からの変更は、とても複雑な仕組みが原因で不可能だった)
h. Seine Rechenmaschine blieb also ein theoretisches Konstrukt, dessen Funktionsfähigkeit sich nicht empirisch überprüfen ließ.(彼の計算機は理論的なままで、機能を実証的に検証することができなかった)

これだけだと答えが選べないので、空欄5の前文との繋がりも見ます。

◆空欄5の前文との繋がり

空欄5の前文: "Babbage konnte seine Pläne aus finanziellen Gründen jedoch niemals in die Realität umsetzen."(Babbagesは、経済的な理由で計画を実現化できなかった)

このように見ると、選択肢h.「彼の計算機は理論的なままであった=実際に作られなかった」(Seine Rechenmaschine blieb also ein theoretisches Konstrukt)ことから、選択肢h.「機能を実証的に検証できなかった」(Funktionsfähigkeit sich nicht empirisch überprüfen ließ)という結果になったと見ることができます。(理論→実現→検証の流れ
このことから空欄5には選択肢hが当てはまると考えられます。

2.3. 空欄に当てはまらない選択肢

2.3.1. 選択肢c.

c. Wenn eine Nadel durch die Karte ging, wurde ein Stromkreis geschlossen und ein elektrischer Zähler bedient.

内容から計算機の機能について説明しているものと考えられます。
選択肢c.内に"die Karte"とあることから、空欄の直前に"Lochkarten"の記述がある空欄4に当てはまるのではないかと考えることができます。

しかし"ein Stromkreis"と"elektronischer Zähler"という語が一致しません。
Babbageの計算機が、電気で動くとは書かれていないからです。
また3段落目の1文目にBabbageの発明品は電子的なものではなく機械的なものであるという説明があります。

3段落1文目: Es dauerte nochmals fast 100 Jahre, bis Babbages Vorstellungen umgesetzt und das Zeitalter der mechanischen Rechenmaschinen überwunden werden konnte.Babbagesの理論が実現して、機械式の計算機の時代を脱却するまでに更に約100年かかった

以上の理由から選択肢c.は空欄4には一致せず、空欄に当てはまらない選択肢と考えることができます。

2.3.2. 選択肢f.

f. Noch größere Zahlen konnten im Speicher aufbewahrt werden, um sie anschließend z. B. zu dividieren und als vierzigstellige Zahl auszugeben.

内容から計算機の機能について説明しているものと考えられます。
選択肢f.内に"noch größere Zahlen"(もっと大きい桁の数字)とあることから、空欄の直前には"Zahl"に関する記述があると推測できます。

文中で"Zahl"が出てきているのは、空欄5の2つ前の文のみです。

空欄5の2つ前: Die Maschine war so konstruiert, dass sich vierzigstellige Zahlen mit ihr berechnen lassen konnten.     

この文章の直後に" Noch größere Zahlen..."(40桁よりも多い桁数の・・・)と来ると、2文が繋がります。
しかし、この文章の直後には空欄はありません。
2文先に空欄5があるので、空欄5直前の文章を見ます。

空欄5の前文: Babbage konnte seine Pläne aus finanziellen Gründen jedoch niemals in die Realität umsetzen.(Babbagesは、経済的な理由で計画を実現化できなかった)

空欄5の前の部分で既にBabbageの計算機の機能に関する説明は終了していることから、ここで空欄5に選択肢f.が入ってまた計算機の機能の話に戻るとは考えられません。

このことから選択肢f.は空欄5に一致せず、空欄に当てはまらない選択肢と考えることができます。

 

以上がtelcの公式ホームページで見られる模擬試験(Übungstest 1)Lesen Teil1の自己流の解き方です。

答えへのアプローチの方法は様々ありますので、私の方法を一例として参考にしてもらえればと思います。
次回は「Teil1の攻略法」を紹介します。

詳しい解く順番についてと、Teil1を解くにあたってのキーワードを例文と共に説明していきます。

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