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【telc C1 Hochschule】Lesen Teil 1 攻略法

 

前回はtelcの公式ホームページのÜbungstest 1のLesen Teil1の解説を行いました。

今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法!
  6. Lesen Teil1 解説
  7. Lesen Teil1 攻略法←今回の内容!

今回はLesen Teil1の攻略方法について詳しく紹介していきます。
全体が分かりやすいように、一部は前回の記事と同じ内容を説明しています。

1. 問題の解き方

1.1. 選択肢を読んでキーワードをマーク

まずは本文の大まかな内容を把握できるようにするためにも、選択肢から読み始めます。
この後に紹介するキーワードに注目してマークしながら読みます。

1.2. 本文を読む

全体の内容を理解しながら読みます。
問題によっては全体の流れから選択肢の該当箇所が分かることもあるので、全体の流れが分かれば尚良いですが、あまり時間をかけすぎないように。
特に空欄の前後の部分は特に注意してゆっくり読み、キーワードをマークしながら読みます。

1.3. 選択肢から空欄を探す

空欄から選択肢を1つずつ当てはめて探すのは時間がかかることから、選択肢から空欄を探すことから始めます。
ここであまり答えが見つけられなくても④で探せばいいので、③でいくつか見つかったらいいな的な感覚です。
具体的な答えの探し方は前回の記事を参考にしてみてください。

1.4. 空欄から答えを探す

答えを見つけやすそうなものから始めましょう。
前後の文章から見て特に見つけやすそうな空欄があればそれから初めても良いですし、読んだばかりの最後の方が一番内容が頭に残っている場合は、後ろの空欄から探し始めても良いです。
具体的な答えの探し方は前回の記事を参考にしてみてください。

※空欄直前直後の1文だけでは分からなくても、2つ前や後ろの文章を読むことによって、答えが導ける可能性があります。
つまり直前直後のみで分からなければ、読む範囲を広げるのです。

2. 空欄の前後文との繋がり

Teil1で答えを見つけるにあたって大切なことは、「前後の繋がりを証明できる部分を探す」(=キーワードを頼りに前後の繋がりを見つける)ことです。
前後の繋がりには、以下の2種類があります。

・文法的な繋がり
→定冠詞+名詞、代名詞、接続語、副詞
・意味的な繋がり
→年号、本文の一部でしか使われていない語(本文の他の箇所では見ないような語)

これから様々なキーワードを説明していきますが、選択肢と前後に見られる繋がりを1つ見つけただけで答えを確定するのは危険です。

候補から絞って消去法で選ぶ、前文との繋がりだけでなく後文との繋がりも確認するなど、別の方向からもアプローチをして確信できる答えを見つけてください。

私が実際にtelcの問題を解いた解説は、1つ前の記事から見られますので、こちらの記事も後で読んでみてください。

3. 複雑な文の整理

私は選択肢の文章や空欄前後の文章が複雑に感じて、困ったときもありました。
このような時は以下の絵のように自分で書き込んで文の内容を明確にします。

・主語
・動詞
・目的語
・何がどこを修飾しているのか

こうすると、視覚的にも見えやすくなるので頭の中が整理されますし、前後の文章との共通部分が見えやすくなります。

4. Teil1でのキーワード

では実際にTeil1を解くにあたってキーワードになる語を詳しく説明していきます。

ここで例文を一緒に紹介しますが、敢えて例文は後ろから読むように解説しています。
例文を通して、実際に前後の文がキーワードを通してどのように繋がっているかを見られるようにする為です。
一部ドイツ語文の訳を載せていますが、説明を補う目的でつけているだけなので、忠実な訳ではありません。

4.1. 定冠詞+名詞

穴埋めの文章を探すにあたって、大きなヒントになるのが、文法的な繋がりである「定冠詞+名詞」です。
私の感覚ですが、答えを探す為に使えるキーワードの50%くらいが、定冠詞+名詞になると思っています。

まずは定冠詞+名詞の定義について再度確認しましょう。
ドイツ語の文章で名詞を用いる場合は、基本的に不定冠詞か定冠詞のどちらかを必ず使います。

不定冠詞+名詞
→不特定多数の名詞に用いる
・定冠詞+名詞
→特定の名詞に用いる

このことから、前文(や同じ段落内の前の部分)でその名詞について書かれていない場合、定冠詞を用いてはいけません。
つまり裏を返せば、「定冠詞があれば、直前の文(や同じ段落内の前の部分)にその名詞を指す語が存在する」ということです。

実際に例文を見ながら内容を確認してみます。

Die neuen Ernährung sind anders.
Meist geht es um eine langfristige Ernährungsumstellung und nicht um diszipliniertes Kalorienzählen.
Das Ziel ist es, gesünder und fitter zu werden- und ganz nebenbei wird abgenommen.

(Einfach zum Studium 76ページより抜粋)

3文目にある名詞"Ziel"が不定冠詞"ein Ziel"ではなく、定冠詞"das Ziel" を用いています。
なぜ2文目のZielが不定冠詞を用いた"ein Ziel"でないかというと、ここでは「一般的なZiel」ではなく「特定のZiel」を指すからです。
「特定のZiel」を指す語を前文から探すと、"eine langfristige Ernährungsumstellung"を指すことが分かります。

以上を踏まえると、定冠詞を使ってこのように答えを探すことができます。
・選択肢に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が空欄の前文にあるものを探す
・空欄の直後の文章に定冠詞+名詞がある場面
→その名詞を指す語が選択肢内にあるものを探す

4.2. 代名詞

4.2.1. 人称代名詞

Teil 1のキーワードとして使える人称代名詞は、er, sie, esです。
このことから、人称代名詞を選択肢や空欄後文で見つけた場合は、人称代名詞が指す内容を前の部分から探し出します。

・er:   男性名詞を指す
・sie:  女性名詞を指す
・es:   中性名詞を指す

Der Begriff "Industrie" leistet sich vom lateinischen Wort Industria mit der Bedeutung "Fleiß, Betriebsamkeit" ab; er bezeichnet die Produktion und Weiterverarbeitung von Gütern in Fabriken durch Automatisierung.

(Einfach zum Studium 35ページより抜粋)

"er"が指す男性名詞を前文から探すと、前の部分にある"der Begriff "Industrie"を指していることが分かります。
実際にerに当てはめてみると"Der Begriff "Industrie" bezeichnet die Produktion und..."となることから、意味が合います。

4.2.2. 指示代名詞

具体的にder, das, die, dies, dieser, jener, solcher, derselbe, derjenigeなどを指します。
このことから、指示代名詞を選択肢や空欄後文で見つけた場合は、指示代名詞が指す内容を前の部分から探し出します。

Und es gibt die Ökobanken. Denen laufen die Sparer seit einiger Zeit in Massen zu.

(Einfach zum Studium 108ページより抜粋)

複数3格の指示代名詞"denen"が前文の"die Ökobanken"(複数)を指していることが分かります。

Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an.

Das hat teils kuriose Folgen.
So wurde etwa bei einer Hegel-Tagung in Deutschland – mit fast ausschließlich deutschen Teilnehmern – das Englische als Konferenzsprache vorgeschrieben und der Philosoph nur aus englischen Übersetzungen seiner Schriften zitiert.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

2文目は"Das hat teils kuriose Folgen."(それは奇妙な結果になる)とあります。
これだけだと情報が少ないので、3文目を読みます。

すると3文目には"So wurde etwa bei einer Hegel-Tagung in Deutschland – mit fast ausschließlich deutschen Teilnehmern – das Englische als Konferenzsprache vorgeschrieben und der Philosoph nur aus englischen Übersetzungen seiner Schriften zitiert."(参加者のほぼすべてがドイツ人であるにも関わらず、ヘーゲル(ドイツの哲学者)についての会議の言語は英語とされ、著作は英訳されたものが引用された)という内容が書かれています。

このことから1文目では3文目の内容と似たような、ドイツ語の代わりに英語が使われていることに関して書かれていると、予測ができます。
1文目を読むと"Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an."(人文学や社会学者は、ますます言語的ルーツを無視し英語のトレンドに従っている)とあることから、dasによって前後の内容が繋がっていることが分かります。

4.2.3. 指示代名詞+名詞

指示代名詞とともに名詞がついている語で、例えば„Mit dieser Methode“ „Diese Theorie“ „Solche Maschine“などです。
指示代名詞だけの時に比べて指示代名詞に名詞がある場合には、名詞を頼りに参照している語を見つけられることから見つけやすいです。

Eine weitestgehend autonome Produktion, in der Menschen und Maschinen direkt miteinander kommunizieren und kooperieren, soll dadurch möglich werden.
Diese Form des industriellen Fortschritts findet bereits Anwendung bei manchen logostischen Prozessen.

(Einfach zum Studium 35ページより抜粋)

2文目の文頭にある"Diese Form"は1文目の"Eine weitestgehend autonome Produktion, in der Menschen und Maschinen direkt miteinander kommunizieren und kooperieren,"を指していることが分かります。

4.2.4. 代名詞+前置詞

具体的にはdazu, daran, darin, davon, damit, darauf, daraus, danebenなどの代名詞と前置詞が結合したものを指します。
このような場合、動詞も参考にして前文との繋がりを探せます。

Grundsätzlich wird die Bionik in unterschiedliche Forschungsbereiche unterteilt.
Dazu gehört die Konstruktionsbionik, welche sich mit Konstruktionsregularitäten der Natur beschäftigt.

(Einfach zum Studium 43ページより抜粋)

"dazu"は前文の"unterschiedliche Forschungsbereiche"を指していることが分かります。
このことから2文を書き換えると"Zu unterschiedlichen Forschungsbereiche gehört die Konstruktionsbionik..."となります。

これはつまり、2文目が選択肢の文章になっていた場合、空欄直前には"Konstruktionsbionik"が所属するものが含まれていると考えることができます。

4.3. 所有冠詞

Teil1のヒントとして特に使われるのはseinとihrです。

Die älteste, die GLS Bank, ist seit über 40 Jahren aktiv und Marktführer unter diesen Spezielbanken.
Ihre Bilanzsumme umfasst aber nicht einmal einen Bruchteil dessen, was die Deutsche Bank in den Büchern hat.

(Einfach zum Studium 108ページより抜粋)

2文目の文頭が"Ihre"で始まっていることから、Ihreの指す女性名詞を全文から探してみると"die GLS Bank"を指していることが分かります。

これはつまり、2文目が選択肢の文章になっていた場合、空欄の直前には必ず女性名詞を含む文章が来ると考えることができます。

4.4. 接続語

具体的には、前の文章と後続の文を接続する語を指します。

このような語が選択肢の一番最初にある場合、空欄の直前部分に選択肢と接続された内容がくることになります。
このような語が空欄の後文にある場合、後文の接続された内容が選択肢にくることになります。

4.4.1. das bedeutet, das heisst

このような語は、前文にある語/前文の内容を言い換えています。

Eine alternative zum eigenen Auto ist das Carsharing.
Das bedeutet, dass ein Auto mehren zur Verfügung steht.

(Einfach zum Studium 21ページより抜粋)

前文の"Carsharing"について、後文で"Das bedeutet"と繋げた後にCarshaingについて"ein Auto mehren zur Verfügung steht"と内容を説明していることが分かります。

4.4.2. doch, im Gegensatz, aber

このような語は、前文に対する逆説の内容が後文にきます。

Vor allem die Naturwissenschaftler sind auf die Lingua franca angewiesen, in Wort und Schrift, wenn sie international vernommen werden wollen.
Doch auch die Geistes- und Sozialwissenschaftler ignorieren zunehmend ihre sprachlichen Wurzeln und schließen sich dem Englisch-Trend an.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

"doch"で始まる2文目の内容は"die Geistes- und Sozialwissenschaftler"が"dem Englisch-Trend anschließen"(人文・社会科学学者は英語のトレンドに従う)ことです。
このことから、前文に実際に2文目に反する内容があるのかを見てみると、" die Naturwissenschaftler sind auf die Lingua franca angewiesen"(自然科学者はLingua francaに頼っている)とあります。
このことから以下のように1文目と2文目が対照的な内容になっていることが分かります。

≪ここではEnglisch⇔Lingua franca≫
・Naturwissenschaftler: Lingua franca
・die Geistes- und Sozialwissenschaftler: Englisch-Trend

4.4.3. denn

dennは、前に書かれている内容の理由説明をする際に使われます。

Anhand dieser Beispiele lässt sich deutlich erkennen, dass die Bionik auch in Zukunft ein wichtiger Forschungsbereich bleiben und weiter an Bedeutung gewinnen wird.
Denn es gibt eine ganz typisch menschliche Eigenschaft – den Drang, Visionen umzusetzen und die Grenzen des Möglichen und Machbaren auszuloten.
(Einfach zum Studium 43ページより抜粋)

2文目のdenn以降に理由が説明されています。
"Denn es gibt eine ganz typisch menschliche Eigenschaft – den Drang, Visionen umzusetzen und die Grenzen des Möglichen und Machbaren auszuloten."(ビジョンを実現して可能性や実現可能性の限界を探りたいという、非常に典型的な人間の特性があるから)

このことから、1文目には理由説明が必要になる物事が書かれていると推測できます。
この文章では2文の内容から想像して、1文目に人間が様々なものを探り続ける(研究?)ことが書かれているのではないかと考えられます。

1文目を読んでみると前文の"Anhand dieser Beispiele lässt sich deutlich erkennen, dass die Bionik auch in Zukunft ein wichtiger Forschungsbereich bleiben und weiter an Bedeutung gewinnen wird."(これらの例から分かるように、今後もバイオニクスが重要な研究分野であり、重要性が増していくことを明確にしています。)とあることから、1文目の理由説明を2文目で行っていることが確認できます。

4.4.4. darüber hinaus, ausserdem 

このような語は、前文の内容に後文で追加する場合に使われます。

Laut Tim bietet eine Nebentätigkeit viele Vorteile und führt zu Unabhängigkeit.
So genießt er etwa die Abwechslung vom Lernen und schätzt er etwa den guten Kontakt zu seinem Prof.
Darüber hinaus stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein und er müsse seinen Eltern nicht Rechenschaft ablegen.

(Einfach zum Studium 12ページより抜粋)

"Darüber hinaus"の後に"stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein"...(自立することによって自信が増える・・・)という内容が書かれています。
このことから、前文には自立することの利点が書いてあるのではないかと想像がつきます。

直前の文を読むとこのように書いてあります。"So genießt er etwa die Abwechslung vom Lernen und schätzt er etwa den guten Kontakt zu seinem Prof."(彼は勉強との気分転換を楽しんだり、教授との交流を良く感じている)
3文目の"Darüber hinaus"から推測した通り、2文目には利点を挙げているようです。

続けて1文目を読みます。
"Laut Tim bietet eine Nebentätigkeit viele Vorteile und führt zu Unabhängigkeit."(Timによると、副職には多くの利点があり、自立することができる)
このことから、2文目と3文目には副職の利点を挙げており、"Darüber hinaus"によって3文目に利点を追加していることが分かります。

≪3文の大まかな流れ≫
1. "viele Vorteile"がある
2. "Abwechselung geniessen"と"Kontakt zu seinem Prof"
3. "darüber hinaus"(それに加えて)"stärke die Selbstständigkeit sein Selbstbewusstsein"

4.5. 副詞

4.5.1. so

前文の内容を後文で受ける際に使う語です。

Jahrzehntelang wurde die Stadt Bonn im In- und Ausland in erster Linie als Regierungssitz wahrgenommen – erst das Doppeljubiläum 1989 "40 Jahre Hauptstadt" und "2000 Jahre Bonn" sorgte dafür, dass Bonn seine Vorzüge als historisch gewachsene Stadt mit inzwischen internationalem Fair ins rechte Licht rücken konnte.
So ist es fast Ironie des Schicksals, dass im gleichen Jahr mit dem Fall der Mauer die Weichen für den Wegzug der Regierung gestellt wurden.

(Einfach zum Studium 50ページより抜粋)

Soから始まる後文の内容は、同じ年に"Fall der Mauer"(壁の崩壊)と"die Weichen für den Wegzug der Regierung"(政府の撤退)が起こったのが"Ironie des Schicksals"(皮肉的な運命)であると言っています。

このことから、Soの前文には皮肉な運命になる経緯が書かれていると推測できます。

前文の内容を見ると、Bonnは1989年に"40 Jahre Hauptstadt"と"2000 Jahre Bonn"としての2つのアニバーサリーのタイミングに"historisch gewachsene Stadt"(歴史的な都市)であることの脚光を浴びたという内容が書いてあります。

このことから、Bonnが2つの歴史的なアニバーサリーを迎えた年に、マイナスの事象である"Fall der Mauer"と"die Weichen für den Wegzug der Regierung"が起こったことを"Ironie des Schicksals"と説明していることが分かります。

4.5.2. allerdings

前文の内容を一部限定する際に使う語で、日本語では「ただし」などと訳されます。

Anhänger bestimmter Rohkost schulen glauben sogar, dass Krankheiten nur durch den Verzehr von rohem Essen geheilt werden können.
Allerdings vertragen manche Menschen Rohkost nicht besonders und bekommen Verdauungsprobleme wie Durchfall.

(Einfach zum Studium 78ページより抜粋)

2文目は"Allerdings vertragen manche Menschen Rohkost nicht besonders und bekommen Verdauungsprobleme wie Durchfall."(中には生ものを身体が受け付けず、下痢などの消化トラブルが起こる人もいる)と、生ものの悪い反応についてあります。
このことから1文目では生ものの効果について、悪い内容に限定されていない一般的な内容が来ると推測できます。
1文目を読んでみると"Anhänger bestimmter Rohkost schulen glauben sogar, dass Krankheiten nur durch den Verzehr von rohem Essen geheilt werden können."(特定の生もの摂取の信者は、病気は生ものの摂取のみでしか治らないと信じている。)とあることから、大まか推測があっています。

4.5.3. ebenso 

"ebenso"と次の"dabei"は、厳密にいうと異なる語ですが、ここでは「前の文章に内容を追加する語」くらいで覚えておいていいと思います。

Mit den ökologischen Kriterien untersucht man neben der Ressourcenschonung auch den optimalen Einsatz von Baumaterialien und die Verbrauchsreduzierung von Wasser, Strom und Heizung.
Ebenso wichtig sind der Primärenergieaufwand und die Flächeninanspruchnahme.

(Einfach zum Studium 136ページより抜粋)

2文目が"Ebenso wichtig sind..."と始まっていることから、2文目にある項目と同様に重要なものを1文目でも挙げていると推測できます。

このように考えて1文目を読むと、"Mit den ökologischen Kriterien untersucht man neben der Ressourcenschonung auch den optimalen Einsatz von Baumaterialien und die Verbrauchsreduzierung von Wasser, Strom und Heizung."(エコロジー評価では、資源の節約に加えて、建築材料の最適な投入と、水・電気・暖房の削減も調査する)とあります。
このことから1文目でエコロジー評価基準をいくつか挙げた後、1文目と同様に重要なものを2文目でも挙げています。

4.5.4. dabei

"dabei"は"ebenso"と同様に、ここでは「前の文章に内容を追加する語」くらいで覚えておいていいと思います。

Diese Ernährungsform lehnt alle Produkte von Tieren ab:  nicht nur Fleisch, Milch und Eier, sondern auch Leder, Daunen und Wolle sowie Kosmetika, die in Tierversuchen getestet wurden.
Dabei handelt es sich eigentlich nicht nur um einen Ernährungstrend, sondern um eine Lebenseinstellung.

(Einfach zum Studium 77ページより抜粋)

2文目で"nicht nur..sondern auch" と使われていることから、2文目で重要な内容は"es handelt sich um eine Lebenseinstellung"(生活態度が重要になる)と分かります。
このことから1文目では生活態度について書かれていると推測できます。

1文目を読んでみると"Diese Ernährungsform lehnt alle Produkte von Tieren ab:  nicht nur Fleisch, Milch und Eier, sondern auch Leder, Daunen und Wolle sowie Kosmetika, die in Tierversuchen getestet wurden."(この食事法は全ての動物に関連する製品を拒否する。肉や牛乳、卵のみではなく、川や羽毛、羊毛、動物実験がされた化粧品など。)とあります。

つまり、全ての動物関連の製品を拒否すること(1文目)について、(2文目で)食事の傾向だけでなく生活態度のことであると情報を追加しています。

4.6. 名詞

4.6.1. die Lösung

Weitwinkel- oder Totale-Aufnehmen erkennen alles, verzerren jedoch.
Eine Lösung könnte daher sein, die Zusammenhänge kommunikativen Geschehens nachzuvollziehen, statt Redemittel aufzurüsten oder das Repertoire an Schlüsselsätzen für bestimmtes Situationen zu erweitern.

(Einfach zum Studium 64ページより抜粋)

"die Lösung"が後文に含まれている場合、前文には何か解決が必要な内容が書かれていると推測することができます。
このようにして前文を見ると"verzerren"(歪曲する)を問題視していることがわかります。
このことから問題である"verzerren"の解決策が、後文で説明されている"die Zusammenhänge kommunikativen Geschehens nachzuvollziehen"(コミュニケーション上の出来事を理解する)であることが確認できます。

4.6.2. der Grund

In Portugal lernten die Juristen auf Deutsch und im fernen Japan die Mediziner.
Der Grund: Deutsche Forscherinnen und Forscher hatten diese Disziplin geprägt und zu Weltruhm gebracht.
Wer ihre Gedanken studieren wollte, tat es in ihrer Sprache – also auf Deutsch.

(Einfach zum Studium 71ページより抜粋)

後文に"der Grund"とある場合は、前文に理由を説明する対象が書かれていると推測できます。
後文を読み進めると"Wer ihre Gedanken studieren wollte, tat es in ihrer Sprache – also auf Deutsch."(彼らの考えを学ぶするのであれば、彼らの言語つまりドイツ語で学ぶ)とあります。
このことからなぜドイツ語で学ぶのかについて前文で書かれていると推測できます。
前文を見てみると"In Portugal lernten die Juristen auf Deutsch und im fernen Japan die Mediziner."(ポルトガルの法学部生や日本の医学生はドイツ語を学ぶ)と書かれていることから意味が一致しています。

4.7. 数字

数字といっても色々なものを指しますが、年号が書いてある場合はラッキーの可能性が高いです。
時系列で説明されている場合、年号順に見てどこらへんの空欄に当てはまるか予想がつけられるからです。
しかし、ひっかけ問題の可能性もあるので、空欄の目星がついた後は必ず前後の文とのつながりを確認してから選ぶようにしてください。

4.8. 語の説明をしている部分

文章内で語の意味を説明している場合、その語を文内で初登場させた瞬間に意味を説明している場合が多いです。
このことから、語の意味を説明している選択肢がある場合は、その語が初登場した箇所の後ろにある空欄の可能性が高いと考えることができます。

4.9. 1つの段落でしか見ないような語

これは最終手段のもようなものですが、選択肢内に一部の箇所を除いて他のどの段落にも見ないような語がある場合は、その語が使われている段落の空欄に当てはまることもあります。
例外も沢山あることから、これだけで空欄を選ぶのは大変危険です。
その後には前後の文章との繋がりを確認してから解答するようにしてください。

 

以上が私が問題を解くにあたって知っていると便利なキーワードでした。
ここで挙げた語は一例にすぎません。
同じような意味の別の語が使われる可能性もありますので、大切なことは「文章内に潜んでいるキーワードに気づき、それを利用して答えを見つけられるようになること」です。

また、選択肢と前後に見られる繋がりを1つ見つけただけで答えを確定するのは危険です。
候補から絞って消去法で選ぶ、または前文との繋がりだけでなく後文との繋がりも確認するなど、別の方向からもアプローチをして確信できる答えを見つけてください。


私が実際にtelcの問題を解いた解説は、1つ前の記事から見られますので、こちらの記事も後で読んでみてください。

次のドイツ語に関する記事では、Teil 2の解説を説明していきます。

ドイツ語に関する記事のみを見たい場合はこちらからアクセスしてみてください。

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