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21年春に移住。在住歴はまだ浅いですが、好奇心旺盛な私の紹介するスイスワールドをお楽しみください!

【telc C1 Hochschule】Hören Teil 1-3 攻略法

今までの記事では、telc C1 HochschuleのLesenの関する解説や解き方を説明してきました。
今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:

  1. telc C1 Hochschule 試験の概要
  2. 問題形式と簡単なアドバイス
  3. テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
  4. 使った問題集とレビュー(1/2)
  5. 使った問題集とレビュー(2/2)←読解の勉強方法を紹介!
  6. Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
  7. Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
  8. Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
  9. Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法
  10. Lesen(読解)Lesen Teil 3 攻略法
  11. Lesen(読解)Lesen Teil 3 解説
  12. Lesen(読解)Lesen Teil 4 攻略法
  13. Hören(聞き取り) 攻略法←今回の内容!

今回はHörenの解き方のコツや勉強方法について説明していきます。

私は速いリスニング自体を聞き取るのはそこまで問題ありませんでしたが、音声を聞きながら文章を読み答えを見つけるのが苦手でした。

このことから、苦手を補うために見つけた問題を解くにあたって見つけた様々なコツを紹介します。

説明にあたり、telcのホームページで無料で公開されているtelc C1 HochschuleのÜbungstest1の問題を参考に使っていきます。

Teil

10つの選択肢から8人の該当する音声発話を選択する問題です。
つまり2つの選択肢はダミーです。
音声は1度しか流れません。
最初に問題を読む時間が1分間あります。

問題を解き進めて最後の方になると、選択肢の候補も減ってくることから解きやすいですが、最初の方は10個の選択肢から該当するものを選ばなければならないので、特に集中力が求められます。

最初の1分間が決め手

最初の1分間で、できるだけ選択肢の内容を読めることが重要です。

私は問題文を読む時には、以下のように印をつけて後で見やすいように内容を整理しています。

特定の語を丸で囲む

選択肢を上から読みながら、他の選択肢にはないような特定の語やキーワードを見つけたら、目立つように丸で囲います。

音声を聞いているときにその語が出てきたら、丸で囲った選択肢に目を向ければ良いので候補が見つけやすくなります。
ここで私の指す「特定の単語」とは、10個の選択肢の中に5個に見られる単語ではなく、1~2個、多くても3個の選択肢にしか見られないような単語を指します。

特定の語を線で繋げる

「特定の単語」が他の選択肢でも見つかった場合は、その2つを線で引っ張って繋げておきます。
これによって、音声で「特定の単語」が聞こえた際に、当てはまる可能性の高い選択肢をすぐに見つけられるようになるからです。

プラスかマイナスか

全ての選択肢で明確に書かれているわけではありませんが、本人がテーマに対して賛成か反対か、良い印象をもっているか、悪い印象をもっているかが書いてある選択肢もあります。
このようなものを見つけた場合は賛成、良い印象を持っている場合は+、反対、悪い印象を持っている場合は-を横にメモしておきます。
すると、音声を聞いていて賛成派だなと思ったらサッと横にプラスを書いた選択肢に目を向けることができるので、すぐに答えが見つけられる可能性があります。

しかし、話し方次第でこのプラスとマイナスが逆になってしまうこともあるので、これだけに頼るのは危険です。

リスニングのポイント

選択肢を選ぶ際は言っている内容をただ単に選択肢から探すのではなく、「本人が全体を通じて一番言いたい内容は何なのか」を考えることが大切です。

例えば"Diese Idee is zwar schön, aber nicht praktisch."と言う場合、前半部分のみで判断して「肯定的に考えている」と判断するのは危険です。
つまり、内容の一部のみで最終意見を判断して選択肢を選ぶのは大変危険なのです。

最初の部分で自分の最終意見をパッという人もいます。
その一方で最初の部分は単なる感想で、後で最終的な意見を言う人もいます。

注目したい表現

以下のような語が使われる場面では、(ただの具体例などでなく)本人の意見が出てくる可能性が高いので注意が必要です。

音声を聞いてて以下のような表現を聞いた時には、特に耳を傾けられるようになることが大切です。

賛成の内容

"ich bin dafür",  "ich möchte", "ich mag", "ich stimme dazu,"

反対の内容

"ich bin dagegen", "ich verstehe nicht", "ich verzweifele"

その他の表現方法

"Ich finde",  "Ich galube", "Ich halte es für", "für mich ist es",  "ehrlich zu sagen" "wenn ich ehrlich bin"
"Meiner Meinung nach", "Aus diesem Grund", "mir ist es klar", "ich bin mir sicher", "ich bin davon überzeugt,"

Teil 2

約10分のインタビュー形式の会話を聞いた後、10つの選択肢の問題を答えます。
音声は1度しか流れないので、1度で聞き取れるようになる必要があります。

最初の3分間が決め手

Module 1の時と同様に最初の3分間で問題文をうまく読むことがポイントです。

各選択肢のキーワード

長い音声を聞きながら選択肢を読んで正確な答えを探すには、聴覚だけでなく視覚もうまく利用する必要があります。
各選択肢のキーワードに以下のように印をつけると便利です。
そうすることによって、キーワードが聞こえた時点で選択肢をパッと見つけて読み、音声と合っているかを確認できるようになります。

極端な表現

選択肢に“alle“, "jeder", "nur“, "kein“などの極端な単語が出てきたら、必ずグルグル巻きなどにして他のチェックよりも目立つようにします。
問題作成者は以上のような極端な語を使ってダミーの選択肢を作ることが多いからです。
このことから、選択肢にある極端な表現が音声と合っていないと分かった時点で排除することができます。

多くの場合、このような極端な単語を使っている選択肢は正解ではないことが多いですが、ちゃんと音声を聞いて判断することが大切です。

消去法で選ぶ

選択肢に書かれている内容は、話している内容を直接載せているわけではなく、言い換えているものが多いです。

中には紛らわしい書き方をしているものもあります。
このことから、正しい選択肢を選んで解く方法はリスクが高いです。

音声を聞いて自分がチェックした単語が出てきたら、該当の選択肢に目をやって内容が合っているかを確認し、矛盾している場合は×をして排除しながら消去法で解きます。

Teil 3

約10分の講義形式の音声を聞いて、資料(プレゼンテーション)の空欄にあてはまる単語を記入する問題です。
音声は1度しか流れないので、1度で聞き取れるようになる必要があります。

1分間で空欄内容を確認

最初の1分間でただ単にプレゼンの内容を読むだけでなく、空欄内にどのような言葉が入るのかを確認することです。

例えば以下のページの場合、69と70には"Methode"(方法)の内容がくると想像がつきます。Metodeなので、形容詞や副詞ではなく、動詞や名詞が来るのではないかと推測できます。

空欄内にくる言葉は、空欄前部に書かれているものから推測できるので、空欄の前の部分に注目する必要があります。

音声を聞くにあったての2ポイント

音声が流れている中で、特定の単語を聞き取りメモをするために注意したい2つのポイントを説明します。

内容を理解しながら聞く

内容を聞かずに、キーワードだけに耳を傾けて答えを書き取るのも可能ですが、できるだけ内容を理解しながら聞くのがオススメです。
答えが長い解答を逃さずに書けるようになるからです。

答えが長い場合、メモしている途中で忘れてしまうことがあります。
できるだけ音声の内容を理解しながら聞いていれば、答えの内容も頭の中に残りやすいので、必要な語を逃さずメモができるようになります。

長い語は略してメモ

長い単語を書き取っていると、次に書く単語を忘れてしまうことがあります。
このことから、長い単語は後で見た時に分かるところまで書いたら、次の単語に移ります。

例えば“Diskussion im Unterricht“という答えの場合、Diskussionという長いつづりを最後まで書いていると、その次に言っていた単語を忘れてしまう可能性があります。
つまり、Diskusまで書いたら次の語に移ってim Unterrichtと書き、その後にササっとDiskussionのつづりを最後まで完成させるようにすると、後で解答欄に移す際に悩まずに記入できるようになります。

問題を解きながら自己分析

問題が解けない場合、主に以下の2つの原因が考えられます。
自分がなぜ問題が解けなかったのかを解明して、苦手部分を補う勉強をするようにしましょう。

リスニング力の不足

できるだけ多くのドイツ語を聞くことが大切ですが、聞いているだけではリスニング力が上がらないので、音声とスクリプトを活用する方法がおすすめです。

どの教科書でもいいので、スクリプトがある音声を1つ選んで何度も聞き直すしましょう。

まずはスクリプトを見ずに音声を聞き、その後にスクリプトを目で追いながら音声を聞く、そして再度スクリプトを見ずに音声を聞きます。
すると最初に比べて音声を聞いたときに理解できる内容が増えていきます。

これを繰り返していくと、ドイツ語の聞き取りに慣れることができますし、脳みそが『ドイツ語が聞き取れる』と錯覚して、いつのまにか初めて聴く音声でも理解できる部分が増えてくるようになると思います。

解答力の不足

私はこれが問題でした。ドイツ語を聞いていて言っていることは分かるものの、音声を聞きながら同時に選択肢を読んで正しい答えを見つけることができませんでした。

このことから、リスニングを練習する本を買って、ひたすら問題を解いて問題を解く練習をしました。
大切なのは、音声を聞く前に時間を決めて選択肢を読むことです。
短い制限時間の間に集中して選択肢の重要部分に注目して読み込めるよう練習するためです。

本番では選択肢の内容を全て理解してから音声を聴き始められるわけではありません。
選択肢の内容を半分理解したような状態で、残りは音声を聴きながら選択肢を読んで答えを見つけられるようになる必要があります。

私はリスニングの練習にUNI? SICHER! 2を活用しました。
各音声ごとに自分が好きな問題形式で解けるので便利でした。

この本については以下の記事「2. リスニング強化」で詳しく説明しています。

leben-ch.hatenablog.com

次の記事では、Schreibenのコツについて説明予定です。

ドイツ語に関する記事のみを見たい場合はこちらからアクセスしてみてください。

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