【telc C1 Hochschule】Sprechen 攻略法
【telc C1 Hochschule】Schreiben 攻略法今までtelc C1 HochshuleのLesen, Hören, Schribenの勉強方法や問題を解くときのコツについて説明してきました。
今までのtelc C1 Hochschuleに関する記事:
- telc C1 Hochschule 試験の概要
- 問題形式と簡単なアドバイス
- テストに向けた4か月間の勉強内容とレベルの変化
- 使った問題集とレビュー(1/2)
- 使った問題集とレビュー(2/2)
- Lesen(読解)Lesen Teil 1 解説
- Lesen(読解)Lesen Teil 1 攻略法
- Lesen(読解)Lesen Teil 2 解説
- Lesen(読解)Lesen Teil 2 攻略法
- Lesen(読解)Lesen Teil 3 攻略法
- Lesen(読解)Lesen Teil 3 解説
- Lesen(読解)Lesen Teil 4 攻略法
- Hören(聞き取り) 攻略法
- Schreiben(論述) 攻略法
- Sprechen(会話) 攻略法←今回の内容!
今回は最後のSprechenについて書いていきます。
1. 問題形式
Sprechenの試験は合計で3つのTeilから成ります。
Lesen, Hören, Schreibenの3つの合計点が60%を超えても、Sprechenの部分で60%を超えないと不合格になってしまいますので、注意が必要です。(一定の条件下で再受験可能)
YoutubeにSprechenの試験風景が見られる動画があります。
実際にこの動画の受験生が、どれくらいの得点をとれているのかは分からないので、レベル目安の参考にはなりません。
しかし、本番のテストのイメージを知るためには、一度視聴することをお勧めします。
1.1. Teil 1A 3分間スピーチ
2つのテーマの中から1つ選び、問題文に書いてある内容を含めた3分間のスピーチを行います。
スピーチの後にはパートナーからのいくつかの質問に答えます。
1.2. Teil 1B 要約と質疑応答
パートナーのスピーチを聞いて内容を要約します。
その後にスピーチに関する質問をいくつかします。
1.3. Teil 2 パートナーと討論
試験官からその場で偉人の言葉が1つ書いてある紙が渡されます。パートナーとその言葉についてディスカッションします。
2. アドバイス
2.1. Teil 1A 3分間スピーチ
2.1.1. スピーチの構成
スピーチでは、順序立てて分かりやすく話すように心がけていました。
具体的には以下のような流れです。
①最初にテーマを話す
In meiner Präsentation geht es um...
Dabei erzähle ich 2-3 Beispiele...
②例を紹介
Als erstes,
zweitens,
③自分の立場を示す
Meiner Meinung nach...
Vielen Dank für Ihre Aufmerksamkeit.
2.1.2. プレゼンの準備
Sprechenの試験前にプレゼンの準備する際は、以下の部分に気を付けました。
①キーワードのみをメモ
文章を書くと、話すときにメモした文章を読み上げてしまうことになるので、文章を書かないようにしました。
メモする内容は、話す内容のキーワードと、必ず使いたいC1相応の難しい語のみです。
②最初と最後の1文
しかしプレゼンの最初の1文と最後の1文は、文章を丸ごと書いて用意しておくと良いです。
最初と最後の部分は1番試験官の印象に残りやすいので、ここでビシッと決められると全体の印象が良くなるからです。
2.1.3. 練習方法
Schreibenの時と同様に、毎回使えるようなスピーチのひな型を作成して、それに沿って話せるようにしましょう。
問題にも書いてあるように、プレゼンの時間は3分間です。
短すぎても長すぎても減点の対象になる可能性がありますので、練習の際は時間を測って時間を意識しながら話してみましょう。
また、自分のスピーチを録音して聞き直してみるのも方法の一つです。
2.2. Teil 1B 要約と質疑応答
2.2.1. 要約
スピーチを聞く際は要約の為にメモを取りますが、スピーチを聞きながら質問も考えるようにしましょう。
質問内容もメモをしておくと、後で落ち着いて質疑応答に移れます。
2.2.2. 質疑応答
自分のプレゼンに関する質問に答える際は、できるだけ分かりやすく答えられることが大切です。
まずは質問に対して簡潔に答えてから、その後に理由や詳細を説明することです。
例えば「環境問題に対して、具体的にどのような行動をしているのか?」と聞かれたら、
まずは「私は買い物をする際に特に気を付けている」と簡潔に答えます。
その後に続けて「具体的にはできるだけBioの製品を買うようにしたり、エコバックを持って行き、レジ袋をもらわないようにしている」などと、詳しい内容を後から捕捉します。
2.2.3. 練習方法
要約の練習方法として、Youtubeにあるtelc C1 HochschuleのSprechenの試験の動画を使ってみてください。
2人の受験生がプレゼンをやっているので、その内容を聞きながらメモした後に、口頭で内容のまとめを発表します。
質疑応答用の質問を準備することも、忘れないようにしてください。
2.3. Teil 2 パートナーと討論
2.3.1. 発言を躊躇しない
この課題で見る言葉は抽象的なものが多いことから、自分の間違った解釈を恐れて発言を躊躇しないようにしてください。
積極的に発言をしないと低い評価がつけられてしまいます。
評価基準に「言葉の正しい解釈」は含まれていないので、「自分の思ったことを相手に分かりやすく伝えること」を第一に考えることが大切です。
自分だけが話さなければならないわけではないので、困った際には何かしら自分の意見を言った後に、相手にどう思うのかを聞いてみるのも方法の一つです。
因みに私の場合、受験生が私だけだったので試験官と討論をしました。
渡された言葉の意味が分からなくて、何かしら自分の意見を言いましたが、論破されてしまい困ってしまいました。
その後に"Wie verstehen Sie unter diesem Wort?"と試験官に質問を投げかけたところ、答えを教えていただいたので、その後にその意味について会話を続けましたが、ちゃんと合格点をもらえました。
分からなくてその場で黙ってしまうよりは、このように相手に尋ねる方が良いのではないかと思います。
2.3.2. 相手との会話を心掛ける
自分だけが発言していればよい訳ではなく、相手と自然な会話のキャッチボールができるかも見られます。
このことから、自分の意見を言った後は、相手に"Wie findest du?"や"Stimmst du meiner Meinung zu?"などと相手の意見を聞くようにしましょう。
またその話題についての議論が終わってしまったら、試験官に終わりと言われるまで何かしら新しい質問を相手に投げかけて会話を続けるようにしましょう。
2.3.3. 話を続けるためのネタ
与えられた語の意味についてお互い議論し終わった後は、試験官に止められるまで相手と議論を続ける必要があります。
この際には何かしらテーマと関連した内容について話し合います。
例えばtelcのホームページに掲載されている以下の模擬テストを例に見てみます。
Auf Kinder wirkt das Vorbild, nicht die Kritik.
Heinrich Thiersch, 1817–1885, Theologe
このような場合、以下のような内容について議論することができます。
①この言葉についてどう思うか、賛成か反対か、なぜそう思うのか
②自分の国ではこのテーマがどのように扱われているか
③自分の子供のころの思い出
④(子供がいる場合)自分はこのようなことを子供の前で意識しているか
⑤(子供がいない場合)将来子供ができた場合、具体的にどのようなことに気を付けたいか
⑤自分の周りに、この言葉に合うようなことを経験している人はいるか
質問内容については試験の評価基準に含まれていないので、とにかく相手と会話を続けることを考えて何かしら質問をしていくことが大切です。
以上がSprechenに関する攻略法でした。
本記事がtelc C1 Hochschuleに関する最後の内容でした。
私がテスト勉強を始めた時は、周りに同じテストを受ける人がいなく、またネットで勉強方法やコツなどを探してもあまり情報が見つからなかったので、情報収集に大変苦労しました。
また100%仕事をしながらテスト勉強をしていたので、できるだけ効率的な勉強方法と戦略的な問題の解き方を追求するようにしていました。
その中で見つけ出した試験に関する情報や勉強法、問題の解き方が、ぜひ他の人の役に立てばと思いブログで紹介するようにしました。
内容をできるだけ細かく、分かりやすく説明することを心掛けたので、合計で15もの記事になりました。
テスト勉強は自分との闘いなので、とても孤独なものです。
私は冬の時期にヨーロッパでテスト勉強をしていたので、毎日薄暗い天気の中、ドイツ語のテストのことを考えながら、ひたすら勉強をしておりほぼ鬱のような状態になってしまいました。
合格証があることによってドイツ語圏の生活での可能性は必ず広がりますし、テスト勉強を通して身についたドイツ語は必ず日常生活において役に立ちますし自分への自信にも繋がりますので、諦めずに頑張ってください!
私の記事の内容が、将来の受験生の少しでも役に立ちますように。
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