Grüezi!スイスのドイツ語圏から発信中!

21年春に移住。在住歴はまだ浅いですが、好奇心旺盛な私の紹介するスイスワールドをお楽しみください!

【海外就労】スイス(独)で働くアドバイス

これまでのスイスで働く日本人についてインタビューをした内容について書いてきました。

1.スイスで働く日本人をインタビュー1
日本食レストランのキッチンとホール、日本食材店)
2.スイスで働く日本人をインタビュー2
外資企業のスイス支社に社内転籍)
3.スイスで働く日本人をインタビュー3
日系企業のスイス支社、就活に必要な書類)

 

この地で約1年間働いてきた私ですが、今回はスイスで働き始める前に事前に知っておくと便利な内容をまとめてみました。
以下で紹介する内容は国や業界、職場、個人によって違う可能性がありますので参考程度にしてください。

1. 基本的な情報

1.1. 職場内のdu/Sieの使い分け

日本のように上の人には必ず敬語で話したり、敬称を付けるのとは異なり、スイスでは職場によっては上司だけでなく社長などとも"du"で会話をする場合があります。
これは実際に職場で働き始めてからしか分からないので、最初は"Sie"を使って相手から「duで話して良いよ」と言われるまで待っているのが吉です。

私の場合は、働き始める前に契約書の関係で会社を訪問した際に、「うちの職場は、お互い下の名前で呼び、duを使うが問題ないか?」と聞かれました。
それからは上司であろうと下の名前で呼びduで会話をしています。

1.2. 電話

電話の相手によって、会話の流れは変わってきますが、基本的な流れを知っておくと慌てずに済みます。

1.2.1. 電話の応対

電話の応対方法は様々ですが、私は電話に出る時は"社名+ラストネーム+Grüezi/Guten Tag"と言っています。
すると、相手が自分の名前と会社名を言いますので、そしたら"GrüeziやGuten Tag"などと答えると、相手は要件を言い始めます。
中には自分の名前を言った後にそのまま要件を言い始める人もいます。

自分の管轄外の内容であれば、名前と会社名をメモして"Einen Moment bitte."と言って担当者に繋ぐようにします。
もし相手の名前がうまく聞き取れなかった場合は"Darf ich Ihren Name noch mals haben?"や"Buschtabieren Sie bitte?"などと言って聞き直します。
綴りまで細かく分かっていなくても、名前を聞こえたままカタカナで書いて、そのまま会社名と一緒に読み上げると分かってくれることもありますので、そこまで気を張らなくて大丈夫です。最終手段として、相手の名前が分からなくても「あなた宛ての電話が来ている」と言って、電話を引き継ぐ方法もあります笑

スイス国内からの電話によってはスイスドイツ語で話されることもありますが、そのような時は"Könnten Sie bitte auf Hochdeutsch?"と言えば高ドイツ語に切り替えて話してくれるので慌てなくて大丈夫です。

中には自分の会社とは関係のない営業の電話が来ることもあります。
最初の方は区別がつかないので、他の人に回すことになると思いますが、何度も出ていると自分でそのままお断りしていい電話の区別がつくようになります。

1.2.2. 電話のかけ方

まず電話をかけて相手が出たら"Ich bin ラストネーム von 会社名, Grüezi/ Guten Tag."と言います。
そうすると相手は"Grüezi/Guten Tag"と返してきます。
(相手が黙っていたらそのまま続けて話します)

電話を出た相手が自分が話したい相手であった場合、"Ich habe Ihnen wegen...angerufen./ Ich habe eine Frage wegen..."などと簡潔に目的を伝えて本題に移るとその後にスムーズに会話ができます。
電話を出た相手の名前がうまく聞き取れなかったり、他の人が出た場合は"Ich würde gerne mit Frau/ Herr sprechen./Ich suche Frau/Herr XX."と言うと、"Das bin ich"と答えてきたり、担当者に繋いでくれます。

日本語で電話をする時も同じですが、私は電話する前には必ず注文番号や該当のメールの日時など、相手が確認しやすいものを準備するようにしています。

1.3. メール

普段仕事でメールを書くときによく使う表現や語をまとめてみました。

1.3.1. Sehr geehrte Damen und Herren

英語でいう"Dear Sir or Madam"のドイツ語版です。
ドイツ語の場合は"Damen"が前に来ます。
会社や部署のアドレスなど、受信者が不特定多数のメールアドレスに送る際は、このような語を宛名に書きます。

1.3.2. Sehr geehrte Frau/Herr

初めてメールを送る相手には、この宛名を使っておけば間違いないです。
もし相手がその後に"Frau/Herr ラストネーム"で返事を送ってきたら、私も同じように、"Frau/Herr ラストネーム"で返事を書きます。

1.3.3. (Guten morgen/ Hallo)Frau/Herr ラストネーム

英語だと"Dear ファーストネーム"で書くのが一般的ですが、ドイツ語の場合はFrau/Herrの後はラストネームです。

名前の前にGuten morgenやHalloなどを付けることも可能です。
名前だけ見て性別の判断がつかない場合は、その人のファーストネームをグーグルの画像検索で調べて確認します。

例えば"Markus"という名前をグーグルの画像検索で調べると男性の写真が沢山出てきますので、男性の名前だと分かります。

1.3.4. Liebe/ Lieber/ Guten Tag/ Hallo ファーストネーム

社内や距離が近い取引先と連絡するときはこのような書き方をします。
大体このような宛名の書き方をすると、"Sie"ではなく"du"を使ってやりとりをすることが多いですが、相手の出方を確認してからにしましょう。

1.3.5. Vielen Dank für Ihre Rückmeldung.

英語でいう"Thank you for your reply."のドイツ語版です。

Vielen Dank für Ihre schnelle Rückmeldung.と"schnell"を付け加えることもできます。

もっとカジュアルな表現として"Danke für Ihre Mail."もありあます。

1.3.6. Entschuldigen Sie bitte meine späte Rückmeldung.

英語で言う"Sorry for late replay."のもっと丁寧な言い方をドイツ語でしたものです。
日本人と比べて、こっちの人はすぐには謝らないので、相手のメールを返信するのを忘れて1週間以上たってしまったもののみに使うくらいの感覚で良いかと思います。

別の言い方として"Wir bitte um Entschuldigung für die späte Antwort."もあります。

1.3.7. Vielen Dank für Ihre prompte Erledigung.

日本語でいう「迅速に対応していただきありがとうございます」のような感覚で使えます。

1.3.8. wie telephonisch besprochen

英語で言う"as discussed on the phone"のドイツ語版です。
事前に電話で話し合った内容について、メールで書く時に文頭につけます。
また"wie besprochen"だけでも通じます。

例文:"Wie telephonisch besprochen, erhalten Sie das Dokument gleich."

1.3.9. Anbei finden Sie...

英語でいう"Please find the attached..."のドイツ語バージョンです。
相手に添付書類を送る場合、このような表現を使います。
また"Im Anhang finden Sie..."など別の言い方もあります。

例文:Anbei finden Sie eine Rechnug Ihrer Bestellung XXX."

1.3.10. angehängt

添付した資料について言及する場合は、"anhängen"の過去分詞である"angehängt"(動詞の形容詞化)という語を使って表現します。

例文:"In der angehängte Liste erfahren Sie alle benötigte Informationen."

1.3.11. Vielen Dank im Voraus

日本語で文章の最後によくつける「どうぞよろしくお願いいたします。」のような感覚で、Freundliche Grüsseの前に使うことができます。

1.3.12. Freundliche Grüsse

英語でいう"Best regards"のドイツ語版です。
私は毎回書くのが面倒なので、ひな型に挿入しています。
英語でもメールを書くようであれば"Freundliche Grüsse/ Best Regards"などとひな型に入れておくと便利です。

2. 知っていると便利な表現

私がよく職場で使う/目にするフレーズをまとめてみました。
業界や職場によって内容は異なるかもしれませんが、参考にしてみてください。

2.1. 表現方法

2.1.1. 何でもかんでも謝らない

スイスやドイツで生活していると、つい日本人の感覚でいて、相手がミスをしても謝ってくれなくて腹が立つことがあると思います。
そうなのです、こちらの世界では何でもかんでも謝らなくて良いのですし、すぐに非を認める必要はありません。

しかし重要な事態が起きたり、自分の原因で相手が大きな損害を被ったり大きな迷惑をかけてしまった場合は謝る方が無難です。

2.1.2. 自分のメンツを潰さないように

ドイツ語では、以下にのように"ich"や"wir"を使わないで謝ることができます。
相手に謝るにしても、自分のメンツを潰さないように"ich"などの語はできるだけ使わないようにしましょう。

"Entschuldigung."
"Entschuldigen Sie bitte."
"Es tut mir so leid."

2.1.3. あまり"ich"は使わない

特にトラブルが起きた時などあまりよくない内容を書く場合は、"ich"や"mein Kollegen"などの主語(犯人)を使って能動態でメールを書きません。
内容を主語にして受動態で書くことにより、中立的な内容にします。

例えば自分がシステムに誤ったデータを入力してしまったことを外部に説明する際には、"ich"(自分)が引き起こしたことを明確にする必要はなく、以下のように書きます。

△"Ich habe eine falsche Datei eingetragen."
   ↓
◎"Eine falsche Datei wurde eingetragen."

どうしても主語に"ich"を使わなければならない場合は自分(ich)に限定するのではなく、"wir"(この会社で働く私たち)を用いて中立的な表現にします。

例文:"Wir haben es gemerkt, dass eine falsche Datei eingetragen wurde."

2.1.4. 中立的な表現

先ほどの「できるだけ謝らない」や「あまり"ich"は使わない」の内容と関連しますが、不確実な内容に関しては、断定せずにぼかして中立的な表現をすることが大切です。

相手によっては「あの時にこう言ったのに約束が守られてない」「約束の期日に間に合わなかったから割引をしてほしい」などと後から面倒なことを言ってくる人もいるからです。
また中にはKönnen Sie garantieren/ gewährleisten?"などと保証を求めてくる人もいますが、このような内容のメールが送られてきた際には上司と内容を相談しながら返信する必要があります。

しかし、このような表現を乱用していると相手からの信頼を失ってしまう可能性があるので、必要な時のみに限定しましょう。

他人からの情報

"Wir werden informiert, dass"
"Wir haben erfahren, dass"
"Gemäss/Nach 3格"

不確実な情報

"Wir nehmen an, dass"
"Es ist vorgesehen, dass"
"Erfahrungsgemäss"

2.2. 名詞

2.2.1. KW

日程について、カレンダーウィークを基準に話し合うことがあります。
英語では"CW"と表記しますが、ドイツ語では"KW"(die Kalenderwoche)と表記します。

例文:"Wollen wir ein Meeting in KW 25 durchführen?"

2.3. 動詞

2.3.1. zurückkommen

英語で"We will come back to you for further information."などと表現したいときに使うことができる動詞です。"zurückkommen"は分離動詞です。
例文:"Sobald wir weitere Informationen haben, kommen wir auf Sie zurück."

2.3.2. annehmen

自分の推測する内容を伝える場合、"annehmen"という語を使って表現することができます。 
"Ich glaube,","Ich finde,""Ich denke,"よりもより畏まった表現で、個人の意見と言うよりは中立的な描写になります。
annehmenは分離動詞です。

例文:"Ich nehme an, dass der Kunde mit unserer Leistung nicht zufrieden ist."

2.3.3. zukommen lassen

相手に何か添付ファイルなどを送ってほしい場合、"senden"ではなく"zukommen lassen"という語を使って表現すると、より畏まった表現になります。

例文:"Bitte angehängtes Formular ausfüllen und uns zukommen lassen."

2.3.4. garantieren/ gewährleisten

このような語が取引先からのメールに含まれていたら、返信する際には注意が必要です。

"Können Sie garantieren/ gewährleisten?"と聞かれて"Ja"と答えた後、実際に確認した内容が実現しなかった場合に、相手から責められる可能性があるからです。
責められるだけならまだしも、最悪の場合は割引や賠償金を求められたりする可能性もあるかもしれません。
このような内容のメールが来たら、簡単に"Ja"と答えるのではなく、上司や同僚と相談をして返信内容を送りましょう。

私はいつも"Gemäss unserer Spedition wird die Ware morgen zugestellt."などと、"Gemäss"を用いながら情報源を提示して「XXによると・・・」と個人的な見解でなく中立的な内容で回答するようにしています。

2.3.5. abklären

相手に内容を確認したい場合、"abklären"を使って"Können Sie bitte abklären..."と言います。

多くの場合"abklären"は、質問された人が知っている情報をそのまま答えるのではなく、聞かれた側が第三者(他部署や外部委託先)などに問い合わせて答えを準備するような場合に使われます。

例えばインボイスの金額が未入金で、客先の購買に対して既に支払われたか確認してほしい際、このように質問できます。
例文:"Können Sie bitte abklären, ob die Rechnung XXX schon bezahlt wurde?"

このような質問を受けてすぐに返事が出せない場合は、"Wir klären mit der Buchhaltung gleich ab."などと返事をします。

2.3.6. bestätigen

相手に内容を確認したい場合、"bestätigen"を使って"Können Sie bitte bestätigen.."と言います。

多くの場合"bestätigen"は、"abklären"と異なって質問された人が他の人に内容を問い合わせずにそのまま答えられそうな内容に対して使います。
でも実際、聞く側は相手が既に答えを知っているか分からないので、"bestätigen"と言われても実際は"abklären"(他の人に確認する)になることもあります。

例えば購買が取引先の営業に対して、インボイスの価格があっているかを確認する場合はこのように言います。
例文:"Können Sie bitte bestätigen, ob der Preis in der Rechnung stimmt?"

2.3.7. auffallen

何か気になったことを相手に伝える時に、"auffallen"を用いて表現することができます。
"gefallen"と同じように動作主は3格にきます。

例文:Mir ist es aufgefallen, dass er uns heute keinen Bescheid gegeben hat.

2.3.8. meinen

相手の言っていることが理解できない場合"mit 3格 meinen"で質問することができます。

例文:"Was meinen Sie mit der "neue Bestellung"?"

2.4. その他

2.4.1. Gemäss /Nach

質問に答える場合、相手に情報源を伝えても問題ない場合は、できるだけGemäss /Nachを用いて説明します。
これによって相手に情報源が伝えられるのに加えて、個人的な見解でなく中立的な見解ということにできます。

例文:"Gemäss der Spedition werden die Waren morgen zugestellt."

2.4.2. Leider...

良くない内容を伝える前には"Leider"から始めます。
この場合、Leiderの次に来る語は動詞→主語になります。
例文:"Leider haben wir noch keine weitere Nachricht bekommen."

2.4.3. vielleicht, wahrscheinlich

内容の不確実さを伝える場合は、以上のような副詞を用いるようにしましょう。

例文:"Vielleicht wird die Aufgabe noch früher bearbeitet."

2.4.4. anscheinend

不確実な内容を伝える場合、"anscheinend"という副詞を用いて内容が不確実であることを表現することもできます。

vielleichtやwahrscheinlichに比べてより中立的な表現になります。
例文:"Anscheinend hat er noch nicht das Email gelesen."

2.4.5. Dürfen wir fragen, 

英語でいう"May I ask...?"のドイツ語版です。
相手に丁寧なスタイルで質問をする場合は、このような文頭で書き始めましょう。

2.4.6. Dürfen wir Sie bitten, ... zu ...

相手に丁寧なスタイルでお願いする場合は、この言葉から始めます。

3. 働く時に覚えておいてほしいこと

3.1. 間違えを恐れない

ドイツ語で正しい文法や語を使って会話したりメールできるに越したことはないですが、ネイティブでない限り、間違ってしまうことは当然です。
少し綴りが間違っていたり、性が間違っていても読み手は理解できることが多いので、そこまで深く考えすぎないことです。

勿論自信がない場合はグーグルで素早く確認しながらメールを作成する方が良いですが、正しいメールを書くことに時間をかけすぎて仕事が遅くなりすぎないようにも気を付けましょう。

会社が外国人を雇用していること自体、彼らに対して完璧なドイツ語が使えることを求めていませんし、それが仕事において一番重要なわけではありません。

またスイス人やドイツ人が他のヨーロッパ人と英語でメールをやり取りしているのを見ると分かるように、必ずしも彼らが完璧な英語を使えるわけではないのです。
それと同様に、私たちも仕事で完璧なドイツ語を操れる必要はないのです。

但し、相手が怒っていたり、事態が緊急であったり、複雑な内容をメールで説明しなければならない場合は、後で大きな問題にならないようにするためにも、メールを送る前に上司や同僚にチェックしてもらうほうがよいでしょう。

3.2. 語学力のせいにしない

ドイツ語で仕事をしていて、相手の言っていることが理解できなかったり、自分の言っていることが相手に理解されないと、ついつい自分の語学力のせいにしてしまうことがあります。

スイス人(やドイツ人)同士がドイツ語で話していても、お互い勘違いすることもあります。
新しい職場で会社や製品について分かっていない状態で、いくら母国語で説明されても理解できないのは当たり前のことです。
(自分が日本で新しい職場で働き始めた時のことを思い出してみてください)
また、自分のドイツ語力が十分にあっても、相手の説明が不十分であることから、うまく理解できないことも多々あります。

どの場面においても、「相手の言っていることを一度で聞き取り、分からない部分は聞き直さずに自己解釈する」ことが良いのではなく、「分からない時はもう一度聞き返して、内容を正確に理解する」ことが大切になります。

外国人である私たちに対して、最初から気を使ってゆっくり丁寧に話してくれる人もいますが、中にはお構いなしに早口で話してくる人もいます。
そのような場合は"Könnten Sie bitte langsamer sprechen?"と言うとゆっくり話してくれます。
それでも相手が早口で話してくる場合は、その人のドイツ語に慣れるしかないので諦めましょう。

3.3. スイスドイツ語を恐れない

またスイスでスイスドイツ語が理解できないことは決して恥ずかしいことではありません。
スイスには、スイスドイツ語ができずに高ドイツ語で仕事をしているスイス国外から働きに来いている人が沢山います。
自分がスイスドイツ語ができないにも関わらず、相手がスイスドイツ語で話してくる場合は相手が「1.相手がスイスドイツ語が理解できないことを知らない」「2.自分がスイスドイツ語で話していることに気づいていない」のどちらかです。

このことから、相手がスイスドイツ語で話してきて内容が理解できない場合は"Könnten Sie bitte auf Hochdeutsch?"と、高ドイツ語で話してもらうようにお願いしましょう。

3.4. ドイツ語力は自然に上がる

仕事が始まってから最初のうちは分からない単語が多くて困ると思いますが、これは当たり前です。
日本人の新入社員が日本の会社で働き始めても、今までの日常生活や学生生活で聞いたことがない言葉が職場で飛び交っていますし、今までの流れを知らないことから、ちんぷんかんぷんです。
これと同様に私たちは、スイスでの日常生活や語学学校で聞いたことがないような言葉が職場で飛び交っていることを経験します。

しかしルーティンの仕事をこなしていると、頻繁に使う語が分かってきますし、全体の概要が見えてきます。
また上司や同僚それぞれの話し方にも慣れてくるので、理解度は上がってきます。

このことから、仕事を始めて周りの言っていることが分からなくても焦らずに、少しずつ職場に慣れていけば大丈夫です。

3.5. 頼りになるのは記憶ではなくメモ

ドイツ語とは内容がずれますが、私は日本で新入社員研修を受けた時に「何かあったときに一番頼りになるのは自分の記憶ではなくメモ」と言われたことを覚えて、新しい職場で働き始める際は自分の中で徹底しています。

仕事を始めたばかりは、多くの情報に触れることから内容が整理されずに、言われたことをうまく覚えられないことがあります。
その場で頭の中で内容が整理されなかったり、意味が分からなくても、大切だと思ったことはなんでもメモするようにしましょう。
仕事に慣れてきて全容が掴めてきたときに、過去のメモを見返すと理解できることが多いです。

頭の中に残っている記憶は、後になって忘れていたり歪曲されてしまう可能性がありますが、紙に書き留めた内容が勝手に変わることはありません。

このことから、最初の方は教わったことや聞いたことはできるだけメモに残しておくようにして、自分の記憶があいまいな時はメモを読み直して確認するようにしましょう。
また最初の方は仕事を終える前や始める前に、その日や前日のメモの内容を読み直して復習すると、より頭の中が整理されるのでおすすめです。

3.6. 自分に自信を持って

翻訳や通訳業務以外でスイスやドイツの現地企業に採用された場合、それは会社があなたの「経歴」や「経験」を買っているのであって、ドイツ語力を一番に買っている訳ではないと思います。
会社はあなたがレベル相応のドイツ語を使いこなすことよりも、「経歴」や「経験」を職場で活かすことを求めているのです。

海外で初めて就職する方は、仕事が始まる前や始まってからは緊張して色々考えてしまうこともあると思いますが、採用された自分に自信を持って仕事をしてください。

 

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